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国立大学法人法の施行に伴って4月から三重大学も法人化されることから、津市観音寺町にある教育学部附属小学校・中学校など4学校・園の今後の行方について保護者らから心配の声が挙がっている。2月下旬にはその不安に答えるため、保護者を集めた緊急の法人化説明会が開かれた。丹保健一教育学部長が直接説明し、附属学校・園の当面の存続を強調したことから、保護者らの不安もここしばらくは解消される見込み。しかし永続的な存続が確約された訳ではない。今後、各方面で附属学校・園の行方や在り方について様々な論議を呼びそうだ。
新年度から全国一斉に設立となる「国立大学法人」は、文部科学省によると国の組織から独立して法人化した各国立大学が個性豊かな魅力ある大学を目指す新制度。優れた教育や特色ある研究に各大学が工夫を凝らしていくことになる。
法人化後は独立採算制にはせず、新しい仕組みの中で引き続き国からの財政措置が受けられるという。また組織・予算面での自由度も大きくなる反面、自己責任を伴ってくるのも特徴だ。学外者の参画による運営システムの制度化や、第三者機関による評価・チェック方式も導入となり、従来よりも厳しい大学運営を強いられることは確かだ。
このため大学関係者の間から、国立大学と附属機関の行く末を心配する声が挙がっているのだ。三重大学の教育学部附属学校・園でも例外でない。「学校運営、特に財政面で将来行き詰まるのではないか」「そうなると存続が危ぶまれるのでは…」など保護者の不安は募る一方。附属幼稚園・小学校・中学校・養護学校とも保護者の気持ちは同じであったことから、学校・大学側の説明を要請することになった。
その国立大学法人化説明会は2月26日午前、附属養護学校で開催となった。6日前の急な開催連絡にもかかわらず、約100人の保護者が駆けつけて関心の高さを示した。説明会では丹保学部長が保護者らに説明。附属学校・園の当面の存続を強調したことで、保護者が抱く当面の不安を払拭してくれた。
三重大学附属小学校の前身は明治8年に設置された県師範有造学校附属小学校。幾多の変遷を経て昭和26年に三重大学学芸学部附属津小学校に。同38年には同学部附属小学校に名称変更、現在地に移転、その3年後には現在名となる。附属中学校は新制中学校制となった昭和22年に前身が創設され、同41年に現在名となり現在地に移転している。しかし両学校の校舎とも築後数十年を経過、老朽化が激しい。
附属の4学校・園はこれまでに多くの学徒を排出。知識の一辺倒ではなく豊かな創造性も養う『附属の伝統』は現在も受け継がれている。伝統校だけに関係者の思い入れも強く、いつの時代でも存在感を発揮して、その在り方にも関心を集めている。
附属中学校PTA・育友会の小寺徹也会長は「附属ならではの特色をもっと発揮して、存在感を今以上に示して欲しい」と、存続への強い願いを語っている。
津市PTA連合会の小野欽市会長は、三重大学の今後の運営を見極める必要があるとしながらも「附属幼・小・中・養護学校を取り込んだ県立高校を含む大学までの一貫教育を津市として研究する必要がある」と、三重大学のこれまでの社会資源の存続を訴えている。
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