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ご飯の代わりやおやつ、お酒のつまみにと生活の中に溶け込んだお好み焼きは、庶民的な食べ物の代表格といえる。イカ、エビ、豚肉、牛肉などの動物性タンパク質にキャベツ、ネギなどの野菜をふんだんに入れたこの食品は、栄養バランスの良い健康食品でもある。家庭でも食べられるが、街のお好み焼き屋には、学校帰りの若者や仕事帰りのサラリーマン、お年寄り夫婦まで幅広い年代の人たちが出入りし、鉄板を囲んで自分たちで焼きながら食べ、自然と会話が弾んでいる。人気店をちょっとのぞいてみた。
ふっくら軟らかく
若者からお年寄りまで人気
津市大門の 「みゆき」
津市の中心商店街の大門で昭和40年から営業しているお好み焼きの「みゆき」(青木健一代表)は、高校生からお年寄りまで幅広い客層でにぎわっている。
ふっくらと軟らかいお好み焼きは、先代が大阪、京都、名古屋など「おいしい店」を食べ歩いて作り出した自慢の味。「その日の天候によって粉やキャベツの水分が違ってきます。これを一定にするには勘に頼るしかありません」(青木代表)という。
具はキャベツ、ネギ、ショウガ、天かす、玉子。これにイカ、エビ、豚、牛など客が好みの具を加える「昔ながらのやりかた」(青木代表)。しかし、最近は健康志向を反映してキムチ、チーズ、納豆、ネギ、めんたいこなど昔とはちょっと違ったトッピングも多くなっているという。マヨネーズ、辛子、ケチャップを好みに応じて付けて食べる。
料金は「いか玉子」(600円)、「牛肉玉子」(700円)、「ミックス玉子」(同)、「デラックス玉子」(800円)など。干しエビ、チーズ、コーン、キムチ、こんにゃくなどのトッピングは50〜100円増。
営業時間は午前11時から午後9時。定休は月曜日。15人程度の宴会も可能。問い合わせは津市大門22の2の同店=電話059(226)0675=まで。
松阪の味「ちょろ松」
40年前に考案した人気商品
ネギとしょう油の味がうまくミックスされたかわいいお好み焼きの「ちょろ松」は、松阪地方で素朴な味として広く庶民に親しまれている。
「ちょろ松」はもともと、松阪市愛宕町のお好み焼き屋「ふみ」の釜谷文子さん (74)が40年ほど前に考案した人気メニュー。「ちょろと焼いて、親しみやすいということから“ちょろ松”にしました」と文子さん。商標登録せず、他の店から「うちでも作りたい」と頼みに来ると、二つ返事で「はい、いいですよ」。これがあちこちに広まり、松阪地方に「ちょろ松」というお好み焼きが定着した。店名は「ふみ」だったが、「ちょろ松」さんで通っているため、「ちょろ松ふみ」にした。
作り方は、溶いた小麦粉を鉄板の上に直径7〜8a大に薄く伸ばし、削り粉、きざみねぎ、天かす、紅生姜を盛り、しょう油をかけ、その上に溶いた小麦粉を少しかけ、ひっくり返して二つ折りにすれば出来上がり。何もかけずにそのまま食べるのがおいしい。
歓楽街の真ん中にあるため、スナックの店員さんなどに大人気。飲んだあと、家族の土産に買って行く人も多い。1人前5枚で400円。10枚800円、20枚1600円。
営業時間は午後7時から12時。定休日は日曜。問い合わせは松阪市愛宕町3丁目38番、同店=0598(21)4868=まで。
多様なバリエーションで
ゆっくりとくつろげる店
明和町の 「天 風
多気郡明和町有爾中の県道鳥羽松阪線沿いに昨年11月オープンしたお好み焼きの「天風」(辻岡孝昭店長)は、広々とした店内に座敷、小上がり、テーブル、カウンターなどがあり、豊富なメニューを多様なバリエーションで味わうことができるのが特長。
辻岡店長は「粉っぽくならないようにうまく混ぜること、じっくり焼くことなどに注意をしています。ひつっこくなく、あっさりした自家製の特製マヨネーズも好評です」と、おいしいお好み焼きの作り方を披露する。
また、同店で使っている厚さ16_の鉄板は、温度が一定しているため、安定した焼き方ができ、焼き上がったお好み焼きが冷めにくい。さらに、広い店内に観葉植物などをたくさん配置し、ゆっくりくつろぎながら食事を楽しむことができるよう雰囲気つくりにも努めている。
メニューはお好み焼きがイカ玉(600円)、牛玉(700円)、天風ミックス(1000円)、チーズベーコン玉(1000円)など。このほか各種モダン焼き(300円増し)、焼きそば、焼きうどん、オムそば、コーンバター、砂肝、イカバター焼き、玉子巻き、そばめしなど豊富にそろっている。
営業時間は午前11時から午後12時まで。不定休。問い合わせは明和町有爾中 1428の4、同店=電話0596(52)2100=まで。
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