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Home > ローカルみえバックナンバー > 2004.3.11 > 1面
 
※掲載内容は取材時によるものです。詳細は各施設、店舗にお問い合せ下さい。

【1面】

大内山村の住民グループ「膳」
田植えから収穫までの一緒に育てる会員募集
農地保全に「マコモ」を栽培

 休耕田など放置された農地の保全を通じて村の活性化をめざす、度会郡大内山村の住民グループ「膳」(小倉公守代表)は、昨年から始めた「マコモ」の栽培を今年も行う。マコモは高さ2メートルにまで成長するイネ科の植物で、やわらかくふくらんだ茎の部分が食用とされている。来月からの植え付けを前に、一緒にマコモを育ててくれる参加者(会員)を募集している。

再生された水田で育つマコモ=大内山村米ヶ谷で

 河川改修や生活環境の変化で、身近にあったその姿を見る機会もぐんと減ってしまったが、「マコモ」は沼や川に群生するヨシやガマと同じ抽水植物で、稲作が伝来する弥生時代までは、その実(ワイルドライス)は食糧とされてきた。現在、国内ではマコモはその茎の部分が食用とされていて、タケノコに似たふくらみを持つ乳白色の茎は柔らかく、その淡白な味は、料亭や中華料理店で高級食材として利用されている。
 また、最近ではマコモが持つ強力な解毒作用や血液を浄化して免疫力を高める働きが注目されて、研究も進んでいる。河川や湖沼の水質浄化作用もあることから、ラムサール条約で指定されている宮城県の伊豆沼・内沼などでは、マコモを使った水質浄化事業も行われている。
 これらマコモが持つ効用に着目したのが、大内山村で農業を通した村の活性化をめざしている地元の有志で作るグループ「膳」代表の小倉さん。
 会社役員だった小倉さんは、地元に貢献できることがしたいと5年前に退社。離農で荒れ放題の休耕田が目立つ村内の有り様を見て、「なんとかして“活きた”農地にしたい」と決意、仲間を募り「膳」を結成した。地主から休耕田を借り受け、トラクターを調達。耕作可能にまで復元した農地で、まずは蕎麦の栽培を始めた。しかし、蕎麦は風雨など天候に左右されやすく収穫が不安定なことを知る。その頃、三重県中央農業改良普及センターでマコモのことを知り、すでにマコモ栽培をしていた宮川村の前田節生さんに便宜を図ってもらい、マコモの苗を入手。大内山村米ヶ谷の休耕田1500平方・で、同センター技術員の指導の下、無農薬の有機栽培を行った。冷夏の影響で収穫量は50キログラムと少なかったが、通常なら1000平方・当たり400〜1000キログラムは見込めるという。

 植え付けをする小倉さん(写真左)

 収穫したマコモは関係者で分け合い、各家庭で野菜炒めやてんぷらで調理、試食した。「タケノコとヤマイモを掛け合わせたようなシャキシャキとした歯ざわりで、ほんのり甘みがあります。炒めものに合いますが、皮が付いたまま素焼きにしたものに辛みそをつけて食べるのも美味しい」と小倉さん。収穫の一部は京都の食材販売会社に卸したり、四日市や名古屋の百貨店の地下食品売場でも販売された。「丈夫で栽培が簡単なのもマコモの特徴のひとつ。販売先の確保もしながら、徐々に作付け面積を増やし、休耕田や転作にマコモを活用していきたい」と抱負を語る小倉さん。
 大内山村やグループ「膳」では、マコモの栽培を通じて農業体験をしてもらおうと、5月から10月までの期間に一緒に作業をしてくれる会員を募集している。参加費は1000円程度。問い合わせは、宮川流域ルネッサンス協議会事務局=電話0596(27)5411、Eメールnmiyare@pref.mie.jp=まで。



みなさん協力ありがとう
力を合わせて救援衣料発送
いなべ市 北勢中学校

力を合わせて救援衣料発送

  いなべ市北勢町の北勢中学校(安藤定次校長)で4日、アジア・アフリカなどの国々へ向けての救援衣料の積み込み作業が行われた=写真。
 同校が救援衣料への取り組みを始めたのは昨年12月。ボランティア実行委員から挙がった意見を生徒会でまとめ、全校生徒(476人)に提案して今年1月から活動を開始した。1・2年生が地域でビラをまき、生徒会と3年生が中心になって、テレビや新聞などで衣料と衣料の送料の寄付を呼びかけたところ、段ボール箱で1451箱分の衣料と約64万円にのぼる寄付が寄せられた。
 同校生徒会長・近藤文香さんは、「地域はもちろん、県内外からたくさんの衣料と寄付をお寄せ頂きました。みなさんのご協力に生徒一同本当に感謝しています」と話している。「生徒たちが自主的に取り組んで目標を上回る成果を上げた。地域の皆さんのサポートも大きかった」と担当の中谷和人先生。
 当日は午後3時に体育館で発送式を行った後、全校生徒・教員総出で積み込み作業を行った。校内から搬出された段ボール箱は、約1時間をかけて次々に積み込まれ、大型トラック3台の荷台を一杯にした。作業を終えた生徒たちは、校門前に花道を作って衣料を満載したトラックを見送った。
 同校が集めた衣料と寄付は、大阪に本部を構えるNPO法人・日本救援衣料センターに送られたあと、アジア・アフリカなどの国々に発送される。「今回、北勢中学校からは大変な数量を送って頂きとても感謝している。これだけの量を集めてもらう学校は全国でもなかなかない。集めていただいた衣料は種類・用途ごとに仕分けして、アジア・アフリカなど世界各地の難民や避難民、被災者などに送る予定です」(日本救援衣料センター事務局)。
 問い合わせは同センター=電話06(6271)4021=まで。



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