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閉館していた津市大門の津東宝劇場が来月下旬、津大門シネマ(小林賢司代表)と改め、ミニシアター(単館系上映館)として3年ぶりに復活する。県内では、平成14年の伊勢新富座(水野昌光代表)に次いで2館目のミニシアターに映画愛好家や地元の商店主からも注目を集めている。
同館復活に尽力してきたのは、津市で20年にわたり自主上映をしてきた市民団体「津シネマフレンズ」主宰者の谷口嘉吉さん(72)。谷口さんは戦後まもなく同市丸之内に出来たばかりのアメリカ映画を上映する洋画系映画館のスタッフとして入社。全国で一番若い支配人として興行成績を上げるなど、日本の映画産業の一翼を担った業界の大ベテラン。テレビの普及で映画が衰退期に入った後は、不動産賃貸業に転身。映画に対する情熱をシネマフレンズ結成という形で注いできた。
同団体は津お城ホールなどで国内外の名作を年間7〜8回のペースで開催。これまでに「愛と哀しみのボレロ」「ニュー・シネマ・パラダイス」「赤毛のアン」「ショーシャンクの空に」「マルセルの夏」「あの子を探して」「山の郵便配達」「たそがれ清兵衛」などの名作を上映してきた。
400人でスタートした会員も今では1500人近くまでに増え、根強いファンに支えられているが、公共ホールを借り受けての上映のため、自ずと作品の本数が限られてしまうのが難点。「まだまだ観てほしい優秀な映画はいっぱいある」と熱い思いを燃やし続けていた谷口さんに、知人でもある津東宝劇場オーナーで、元津市議の小林賢司さん(72)から「ここで映画を再開したい。ぜひ、力を貸してほしい」との依頼が度々あった。シネマフレンズのホール上映と違い、当初は迷いもあったが、大好きな映画に新たな形で携われる喜びと、小林さんの大門界隈を少しでも活性化したいとの思いが単館系としての劇場復活に至った。
現在、急ピッチで改装が行われている劇場は、開館前の座席数から60席少なくした140席。スクリーンや映写機は新しく交換し、場内やロビーの床を張替え、壁や天井も塗り替える。劇場入口にはすでに「津大門シネマ」と白く館名が入った赤い日除けや看板が設置済。
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「津は県庁、文化会館、国立大学、放送局などが集まるアカデミックな土地柄で芸術、教養、思想に訴える純度の高い作品に反応を示す人が多い」と谷口さん。それはシネマフレンズの会員増でも裏付けされている。また、上映会に足を運ぶ人に、映画が娯楽の中心だった50代以上の人が多いのも特徴。「映画を見て人生を学んだ方ばかり。そんな人たちの憩いの場としても、ぜひ大門シネマを成功させたい」と谷口さん。上映スクリーンを複数持つシネマコンプレックス(大規模複合型映画館)と対極を行くミニシアターの動向にらしばらく目が離せない。
津大門シネマの上映方法は、単館系映画2本を一日5回、交互に上映し、2週間単位で次の映画に切り替える。年間で50本を超える上映を予定。定員入替制で料金は一般1600円、学生1300円、シニア(65歳以上)1100円、小人1000円。休館日は第1、3火曜日と12月31日。20日のオープニングは、中国映画「再見
また逢う日まで」とスペイン映画「トーク・トゥ・ハー」を交互上映。同館利用者は名鉄パーキングと大門駐車場が2時間30分無料になる。
問い合わせは津大門シネマ=電話059(246)8631=まで。
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