目にも止まらぬ早さで百人一首の札を取る「競技かるた」。その女流王者を決める「第36回全国競技かるた女流選手権大会」(明和町など主催)が今月末の30・31日に明和町の「いつきのみや歴史体験館」で行われる。また同町の「斎宮歴史博物館」では同大会に合わせて特別展「百人一首の世界」を開催している。
今から750年ほど前、藤原定家が各時代の著名な歌人百人の歌を一首ずつ撰したとされる歌集「小倉百人一首」。百人一首が「かるた」として正月の遊びになったのは江戸時代以降から。今年は「競技かるた」のルールが制定されてちょうど100周年に当たる。
「全国競技かるた選手権」は毎年全国各地で
行われており、今年は”女性の世界“の斎宮にちなんで、明和町で女流選手権大会が開催されることとなった。
1対1で行われる競技かるたの個人戦のルールは、お互いの持ち札25枚を自分の読みやすい向き(自陣)に並べ、計50枚の札を奪い合い、先に自陣の札が無くなった方が勝ちとなる。使用するのは50枚の札だが、百首全部が読み上げられる。競技はその内容から優雅なイメージがあるが、「はらい手」で素早く札を取る様子はスポーツに近い。
選手権大会は31日午前10時からは同町の「いつきのみや歴史体験館」で行われ、自由に観戦できる。問い合わせは「百人一首フェスティバルinみえ実行委員会」事務局=電話0594(25)2613=まで。
また同町の「斎宮歴史博物館」では、同大会に合わせて特別展「百人一首の世界」を開催している。同展は歌集としての百人一首の成り立ちや、歌集からかるたへと発展する歴史などが豊富な資料で紹介されている。百人一首の中の歌人が、どういう基準や歴史的背景で選考されたかに迫るパネル展示も。30日の午後2時からは、同志社女子大学教授の吉海直人氏と同館学芸員で文学博士の榎村寛之氏による記念講演会がある。聴講無料。
展示は11月23日まで。入館料は大人600円、高校・大学生400円、小・中学生100円。開館時間は午前9時から午後5時。月曜休館。問い合わせは同館=0596(52)3800=まで。
6月に「斎宮歴史博物館」で行われた模範競技デモンストレーション
斎宮歴史博物館の展示風景 |