|
街頭で包丁やハサミなどの刃物を研ぐ「刃物研ぎ屋」。一昔前まではよく見かけたが、今では目にすることも少なくなってしまった。そんな刃物研ぎの技術を受け継ぐ店「とぎや」が11月にオープンする。
研ぎ師の東亨さんが開くこの店は、伊勢市河崎の勢田川沿い。昔からのこの近辺は「職人町」として、多くの多種多様な職人が住んでいた。東さんの妻の父親もその一人で、長年、この地で研ぎ師として活躍していたが、近年他界した。亨さんはその遺志を受け継ぎ、研ぎ師としての修行を4年間積み、現在は四日市市で行われる「四日の市」などで出店している=写真。
「大阪でコックをしていた時期もあり、昔から『刃物』が好きだったんです。しかし、実際に刃物研ぎの仕事をしてみると、とても奥が深い。どの刃物もそれぞれ個性があるので、同じ切れ味にすることが難しい。一生勉強ですね」と語る亨さん。刃物については、大阪・堺の刃物製造職人の所へ出向いて学ぶこともある。
亨さんは「今は『使い捨ての時代』で、刃物も切れなくなると捨てる人が多いようです。注文のあったお客様からは『同じ包丁とは思えないほど切れるようになった』と喜んでもらいます。リサイクルの観点からも重要な仕事だと思います」と語る。
店は、刃物研ぎはもちろん、刃物や古道具の販売も行う予定。問い合わせは伊勢市河崎2―19―21の同店=電話090(4793)8748、夜間=0596(24)0072=まで。
|