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伊勢自動車道・勢和多気インター入口、国道42号沿いに古き茶屋の名残を留めるのが創業天保3年のおきん茶屋。ここの名物は、よもぎのまろやかな香りと柔らかい食感でつとに知られる草餅の「おきん餅」。
その昔、滝原宮や熊野三山の紀州、また丹生大師、高見峠を越え奈良に向かう旅人たちに、おきんという老婆が、近くで採れる新鮮なよもぎを餅につき混ぜて番茶と共に差し出したのが始まりといわれている。
濃緑色の餅の中は、北海道小豆を炊いた粒あん。餅とあんのバランスがよく飽きない味を作り出している。そして不思議なことに3、4日経っても餅が固くならず柔らかいままなのが特長。
「添加物など使ってません。これだけは“企業秘密”にということで」と笑う5代目の長井良浩専務。販売はお土産用だけで10個入り800円、20個入り1600円がある。
また昭和初期から始めたのが食堂。特に国道42号が新たに整備された以降は商用で三重〜和歌山間を往来する人や観光客も増えて食事をする人も多くなっていった。
おすすめメニューは特産品の伊勢芋を使ったとろろうどん(500円)や刺身、焼魚、天ぷら、煮物などのおかず(100〜600円)から好きなものを選ぶ定食。尾鷲から仕入れる鮮魚をさばいた刺身やさばの煮付け、自家製味噌のあさり汁(200円)は常連客に特に人気が高い。
店内はテーブルと座敷で50人までOK。営業時間は午前8時30分から午後7時30分まで。火曜日定休。問い合わせは同店=電話0598(49)2101=まで。
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