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鳥羽市とNGO・伊勢志摩バリアフリーセンター、鳥羽地域の旅館、観光施設などが協力し、観光案内所などで借りた車椅子を旅館など移動先の施設に返却できるシステムを構築し、8月3日から運用を開始。足の不自由な人やお年寄りに喜ばれている。
伊勢志摩地方の大きな施設は、車椅子で利用できるようバリアフリー化が進み、ほとんどの施設に無料で借りられる車椅子が設置されているが、借りた車椅子は施設内での利用に限られている場合がほとんど。これをさらに便利にするため、借りた車椅子でどこにでも行け、移動先の施設に返却できる車椅子を設置したのが、このほどはじまった鳥羽市のレンタル車椅子「どこでもチェア」。利用者はまだそれほど多くないが、利用者からは「非常に助かりました。ありがとうございました」とお礼の便りが届いている。
このシステム構築のきっかけは、今年4月に開かれた観光施設や市役所、NPOなどのバリアフリーに関する話し合いから。伊勢志摩バリアフリーセンターなどに寄せられた要望の中に「借りた車椅子を移動先に返却できたら便利なのだが」というのがあり、「やる気になればできる」とまとまった。
なかでも鳥羽市の中心地の旅館・ホテルで組織する鳥羽旅館事業協同組合(谷口徹理事長)は積極的に取り組み、10台の車椅子を購入し鳥羽市に寄付。市では鳥羽駅前の鳥羽市観光案内所、伊勢志摩バリアフリーセンターなど6カ所に設置した。さらに旅館組合では加盟する35の旅館・ホテルへの車椅子の返却受け入れ体制を整えた。
どこへでも自由に行ける車椅子が借りられるのは、鳥羽駅に近い伊勢志摩バリアフリーセンター、鳥羽市観光案内所、鳥羽水族館駅前センター、佐田浜駐車場管理事務所、港湾センター、ボランティアガイドセンターの6カ所。返却できるのは、借りた所と鳥羽旅館組合加盟の登録旅館、鳥羽水族館、ミキモト真珠島。
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利用方法は、利用者や旅行代理店などがバリアフリーセンター、市役所商工観光課、鳥羽市観光案内所などに電話、ファクス、Eメールなどで申し込み、利用者が鳥羽に到着してから、貸し出し場所で利用申込用紙に記入、注意事項などを聞いて車椅子で市内散策や観光施設の見学ができる。車椅子が空いている場合は、その場での申し込みも可能という。また、バリアフリーセンターでは車椅子でのツアーの相談に対応したり、サポートやガイドが必要な場合は、鳥羽市社会福祉協議会も協力することになっている。
駅前の鳥羽市観光案内所に勤める松原敏子さんは「先日は足が弱くなった母親を連れた娘さんが借りられ、『非常に便利ですね』と感謝されました。足に障害のある人は自分の車椅子に乗って来られる場合が多いのですが、この車椅子はちょっと足腰の弱ったお年寄りにも利用いただけます。気軽にご利用下さい」と呼びかけている。
伊勢志摩バリアフリーセンターの野口あゆみ事務局長は「障害者の方で車椅子が故障した場合、足腰の弱くなったお年寄り、旅先で気分が悪くなったりケガをされた方など、いろいろな場面で活用いただけます。伊勢志摩に旅行に来てトラブルにあった人も、この車椅子を使うことで最後まで旅行を楽しむ手助けになればと思います。この1カ月で利用者は10人程度ですが、利用された方には大変喜んで頂いています。まだあまり知られていないのでこれからもっとPRしていきたい」と話している。
問い合わせは伊勢志摩バリアフリーセンター=電話0599(21)0550=、鳥羽市観光案内所=電話0599(25)2844=まで。また、同センターのインターネットホームページ「http://www.barifuri.com」に車椅子で利用できる施設など詳しく紹介されている。11
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