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Home > ローカルみえバックナンバー > 2003.8.28 > 3面
 
※掲載内容は取材時によるものです。詳細は各施設、店舗にお問い合せ下さい。

【3面】

匠の技が宿る伝統を継承
西口神具店の神殿・神棚

西口直孝さん

 古来より「神の国」として崇められてきた伊勢。伊勢市周辺では現在でも神宮に関する様々な産品が作られている。その中の一つ、玉城町の有限会社西口神具店は神殿や神棚を扱う。
 祖父の代から続く「宮師」の家に生まれた西口直孝さん(43)は3代目。大学卒業後サラリーマンを経て宮師の職人の世界に入り、数々の技能大会への参加や建築大工一級技能士の資格を持つ。「『ものづくり』が好きで、木工の仕事をしている時が一番おもしろい」と西口さん。

鉋の刃を調整する西口直孝さん

 使用する材料は天然の木曽檜(ひのき)の白木。江戸時代、徳川幕府の天領で育てられた貴重な天然木だ。その材料を一年間十分乾燥させ、機械での製材から鉋(かんな)がけまで数多くの手作業で神殿、神棚を製作する。全国から注文があるが、一つ一つ手作りなので、バックオーダーを抱えるほどの忙しい毎日を送っている。「貴重な材料を、10分の1・の精度で加工していきます。それには道具の精度も要求されます」と西口さんは語る。鉋だけでも大小数十種類のものを使い分ける。

天然の木曽檜(ひのき)の白木を用いた神殿や神棚

 数年前から、神殿や神棚と同じ檜を材料に使用した「ころころ」と呼ばれる子供向けのおもちゃの製作も始めた。動物や乗り物をモチーフにタイヤを付け、文字通り「ころころ」と転がして遊ぶことができる。科学塗料を使用せず、檜本来の風合いを生かしたこのおもちゃは、体にやさしく乳幼児が口にしても安全。平成 年には「全国伝統的工芸品公募展」にも入選している。
 問い合わせは同店=度会郡玉城町原3493― 、電話0596(58)7188=まで。 



伊勢の隠れた夏の味覚
二見町、御福餅の「御福マック」

 夏の伊勢の味覚といえば7月から9月中旬までの限定で販売している「御福マック」。二見町江の「御福餅」(小橋一仁代表取締役)が昭和24年から夏になると売り出すこのアイスキャンディーは、観光客にはあまり知られていないが、地元では赤福氷とともに「御福マック」を食べないと夏になった気がしないという程のファンもいる。
 御福餅に使うこだわり餡をそのまま使用したこの氷菓、とにかく餡がぎっしり。それでいてその甘さが後をひかず、知らず知らずのうちに2個、3個と食べる人も。手作りのため、一日800本が限度。商品名のマックは、Mはマーケット、Aはアズキビーンズ、Cはキャンディーという意味。おかめの顔が描かれた銀色の包装も個性があって親しまれている。

 二見本店の他、伊勢市黒瀬の支店、スーパー「ぎゅーとら」鳥羽店でも販売している。本店で買うと新聞紙に無造作に包んでくれるが、これがかえって風情があっていい。1個100円。
 問い合わせは同店=電話0596(43)3500=まで。



昔の道具をクイズ形式で
伊勢市立郷土資料館が展示

 伊勢市岡本の伊勢市立郷土資料館は9月15日まで、江戸時代から昭和初期までの多様な民具などをクイズ形式で紹介した企画展「わかるかな ―何に使うの!?昔の道具―」を開催している。
 時代の移り変わりとともに、日常使う道具は日々様々な変化を見せている。そのような今では使われなくなった、また、珍しくなった道具24点をこの企画展では子供も楽しめるようにクイズ形式で展示している。道具一つ一つのキャプション(説明書き)が隠されており、まず展示されている道具を見て「何に使う道具なのか」を考えてから答えがわかるように工夫されている。
 今では見かけなくなった「糸巻き」や「蓄音機」=写真=、また昔ながらの観光地である伊勢の地にちなんだ、携帯用の「折り畳みまくら」や「矢立て」(携帯文具)なども展示。同市教育委員会文化振興係の黒瀬尚人さんは「訪れた子供たちは、みな真剣に『何に使う道具なのか』よく考えてから答えを見ています」と語っている。
 入館料は大人100円、小中高生80円(常設展共通)。期間中の毎週火曜日午後2時からは資料館学芸員による展示品の解説も行っている。問い合わせは同館=電話0596(24)2201=まで。



19日に胡弓と琵琶の演奏会
鳥羽市の旅館「海月」

 鳥羽市鳥羽1丁目の旅館「海月」は9月19日、同館で日本胡弓と筑前琵琶の演奏会「長月の銀波」を開催する。料金は夕食とドリンクチケット付きで1人1万5000円。先着30人限定。
日本胡弓を演奏するのは、日本胡弓のためのオリジナル曲の作曲のほか関西を中心に演奏や教授活動を行っている木場大輔さん。筑前琵琶は邦楽器によるエンターテイナー集団「OTOGI」を結成し、またロックバンド「L−ZIPANG」に参加するなど幅広い活動を行っている川村旭芳さん。
 食事は別の部屋で午後5時40分から7時40分の間に済ませた後、午後8時から約2時間演奏が行われる。宿泊する場合は3000円(5名1室)、5000円(2名1室)などの追加料金が必要。
 申し込みと問い合わせは同館=電話0599(26)2056=まで。



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