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古来より「神の国」として崇められてきた伊勢。伊勢市周辺では現在でも神宮に関する様々な産品が作られている。その中の一つ、玉城町の有限会社西口神具店は神殿や神棚を扱う。
祖父の代から続く「宮師」の家に生まれた西口直孝さん(43)は3代目。大学卒業後サラリーマンを経て宮師の職人の世界に入り、数々の技能大会への参加や建築大工一級技能士の資格を持つ。「『ものづくり』が好きで、木工の仕事をしている時が一番おもしろい」と西口さん。
使用する材料は天然の木曽檜(ひのき)の白木。江戸時代、徳川幕府の天領で育てられた貴重な天然木だ。その材料を一年間十分乾燥させ、機械での製材から鉋(かんな)がけまで数多くの手作業で神殿、神棚を製作する。全国から注文があるが、一つ一つ手作りなので、バックオーダーを抱えるほどの忙しい毎日を送っている。「貴重な材料を、10分の1・の精度で加工していきます。それには道具の精度も要求されます」と西口さんは語る。鉋だけでも大小数十種類のものを使い分ける。
数年前から、神殿や神棚と同じ檜を材料に使用した「ころころ」と呼ばれる子供向けのおもちゃの製作も始めた。動物や乗り物をモチーフにタイヤを付け、文字通り「ころころ」と転がして遊ぶことができる。科学塗料を使用せず、檜本来の風合いを生かしたこのおもちゃは、体にやさしく乳幼児が口にしても安全。平成
年には「全国伝統的工芸品公募展」にも入選している。
問い合わせは同店=度会郡玉城町原3493― 、電話0596(58)7188=まで。
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