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Home > ローカルみえバックナンバー > 2003.7.24> 4.5面
 
※掲載内容は取材時によるものです。詳細は各施設、店舗にお問い合せ下さい。

【4.5面】

和を装う
時代を超えた日本の美 〜きもの〜



 「着物」が静かなブームだ。日本古来の文化が見直される昨今、着物も例外ではない。その着物の魅力について探ってみた。


365日、着物で過ごす
〜玉城町・村木夫妻〜


村木夫妻

 玉城町で土建業を営む村木満さん(61)・納福子さん夫妻は、一年を通して毎日着物を着て生活している。
「近所のラーメン屋さんに行く時も着物なんですよ」と笑顔で話す満さん。着物の魅力にとりつかれ、20年以上前から着物を着続けている。
 「骨董が好きでお寺を訪れたり、お茶会に呼ばれることも多く、自然と着物を着る機会が多くなり、毎日着るようになりました。着物の色や風合いは日本の粋。それが自分流のライフスタイルにぴったり合っています。今は着物以外の服装は考えられないほど気に入ってます。着物を着るようになって、自分の内面・気持ちがシンプルになったように感じます」と語る満さん。今では着物を着て生活していることを、奥さんもそれほど意識することはないようだ。「やはり普段の生活ではシミ・ヨゴレには気を遣います」。
 着物だけではなく、髷(まげ)も結っている満さん。このスタイルで京都など旅行に出掛けると、役者さんに間違われるそうだ。男性のための着物普及の会の発足も検討中の満さんは「日本人が最近やっと『和』の良さを見直し始めた。着物の良さを見直し、もっと多くの人に着物を着てもらいたい」。
【写真キャプション】
着物オンリーの村木夫妻。髷を結った満さんの姿を見ていると昔の人はかくありきかと思わせる。


着物の息づかいを京都から
〜津市・紫織庵〜

紫織庵のお襦袢や下駄など

 和服の下着である襦袢(じゅばん)を中心に取り扱うのは津市東丸之内にある紫織庵/夢小袖店。京都の本店は「町家の美術館」として有形文化財にも指定されているほどの歴史を持つ。京都の本店と津市の夢小袖店の2店舗のみの全国でも貴重なお店。

 「『おじゅばん』というと、一般的には露出が少なく、下着的なイメージですが、その『隠れたおしゃれ』こそが、日本元来の粋なんだと思います」と語る店長の

店長の森本恭子さん(左)

森本恭子さん=写真左。着物を染める「型」は、店の歴史を生かした大正時代のものをプロデュースし、色使いを現代風にアレンジ。レトロなテキスタイルが若い世代を中心に人気が出ている。

 森本さんは「着物は今、二分化していると思います。好きな人はより着物の魅力に取り付かれ、そうでない人は全く興味がない。現代日本人の生活様式が完全に西洋化して、着物が生活からかけ離れたものになってしまったことなどが理由でしょうか。旅館などの女中さんでさえ、着付けを知らない、着物のたたみ方もわからない人が増えているそうです」と語る。
 現在、文部科学省は日本古来の文化を若い世代にも伝えるため、お茶や華道、着付けなどを選択授業としてカリキュラムの中に取り入れる指導を行っている。「昨年から伊勢女子高校で着付けの授業を行っています。お母さんの使っていた着物や浴衣を持ち寄って、みんな楽しみながら和装を楽しんでいます。帯を体の前で結ぶ『前結び』だと、2回目の授業には一人で着付けができる生徒さんもいました」。
 同店では津・松阪・鈴鹿・亀山で着付け教室も行っている。お問い合わせは同店=電話059(226)4351=まで。


県内有数の品揃え
〜川まん本店 煌(きらめき)館〜

川まん本店「煌館」の内観

 今年で創業81周年、四日市、鈴鹿に3店舗を持ち、着物に関するものすべてを取り扱っている「川まん」。なかでも四日市市中部の諏訪新道商店街にある本店の煌館は、広々とした店内にデザイナーズブランドの着物や小物が数多く展示されている。

京都嵯峨野和装学院での着付けの様子

就任して一年になる社長の川口恭さんは「いわゆる『呉服屋』ではなく、フォーマルからカジュアルまで、服装に関係するものを幅広く取り扱うのがうちの特徴です。昨今は時代の流れるスピードが速く、心の豊かさが失われつつあると思います。そのような日常の生活の中でも、着物を着ることによって時間や空間のゆとりを得ることができると思います。着物は昔から現代まで、変わらないから美しく、新しい。このような日本の伝統文化に関わる仕事ができて、私は満足しています」と語る。

着物そのものの良さは、生地も染料も天然素材を使用していることだ。日本で栽培され、培われてきたものは当然、日本の気候風土にも合っている。また、着物を着ると、帯で腰が伸び姿勢も良くなる。着物は日本で生まれ、日本人の体格に合った服装だ。同店2階には「京都嵯峨野和装学院」も開校し、多くの人が着付けを通して、着物の良さを体験できる。
 25日(金)から27日(日)まで鈴鹿市飯野の平安閣で着物の展示会「絆展」を開催する。8月8日(金)から10日(日)までは四日市市文化会館2階・第一展示室にて開催。入場は無料。問い合わせは同本店=電話0593(55)3688=まで。

今に伝わる日本の「粋」
〜久居市・なつかしの下駄屋博物館〜

鈴友はきもの店

 今では珍しい履き物「下駄」。一部の呉服店などで着物と一緒に販売されているのは見かけるが、専門店は数少ない。そんな中、下駄を手作りして販売する店が久居市二ノ町にある「鈴友はきもの店」。この店は地域の自慢のコレクションや伝統ある職人芸を紹介する「まちかど博物館」の一つで「なつかしの下駄屋博物館」の名前で登録されている。
 店主の鈴木郁子さんの祖父が昭和19年に東京で始め、その後、久居に移り住んで店を続けたが、洋風の生活文化が浸透し、下駄の需要も少なくなってしまった。「この文化をなんとか現代にも残しておきたい」と思い立った鈴木さんが、下駄づくりの技術を今は亡き祖父から受け継いだ。
 昔の下駄はオーダーメイド。鼻緒も台(足を乗せる下駄本体)も好みで選んで、その人に合った下駄を作っていた。鈴木さんは今も店の片隅で、お客さんの注文に合わせて昔ながらの技術で下駄を作り続けている。
 「今年2月に行われた、まちかど博物館の博覧会では、多くの年輩の方々が懐かしそうに下駄を手にとって見て下さいました。見た目だけではなく、下駄を作る行程の中にも随所に『日本人の粋』を感じます。下駄を今の世にも身近なものとして残していけたら」と抱負を語っている。
 鼻緒は100種類、台が30種類ほどの在庫の中から好みで組み合わせて下駄の注文ができる。工賃込みで一足2000円から。問い合わせは同店=電話059(255)5671=まで。来店には3日前までに予約が必要。火曜日定休。




ジャズ&バーベキューを堪能
8月2日、メナード青山リゾート

 名賀郡青山町霧生2356の「メナード青山リゾート」は、8月2日(土)午後4時30分(開場午後3時30分)から、屋外ステージでジャズフェスティバルを開催する。
 ステージは、ジャズ界の巨匠、ジャズトランペッターの日野皓正をメインに、オリジナリティあふれる演奏で魅了する人気ジャズバイオリニストの寺井尚子、TMCMソング「DO−RE−MI(ドレミの歌)」で各方面から注目される日本人唯一のボーカリスト&フリューゲルホーンプレーヤーのTOKU、そしてスペシャルゲストとしてアジアの歌姫・マリーンが登場する。
 チケットは前売4500円、当日5000円。バーベキューコーナー(チケット込み1人5000円)では、食事を楽しみながらライブを優雅に堪能することができる。食材は持ち込みか同リゾートでも用意ができるとのこと。
 問い合わせはメナード青山リゾート予約センター=電話0595(54)1326=まで。HPアドレスhttp://www.menard.co.jp/resort



こんにちは、ASAです
ASA桑名西部の巻

安達幸雄さん

−新聞販売店の紹介を
 この道24年になります。現在、27名のスタッフが分業で仕事をしています。朝日新聞をはじめ日刊スポーツ、朝日ウィークリー、週刊朝日、アエラなど15種類を取り扱っています。
 配達エリアは桑名駅西側の東方、播磨・蓮花寺・新西方・西別所・増田・稗田など東名阪自動車道と国道258号に挟まれた地区、桑部・赤尾・志知など員弁川の南側(東員町も一部含む)、西汰上など東名阪道桑名東IC周辺です。
 お客さん(新聞購読者)は、住宅団地に移って来た名古屋へ通勤している方、古くから住んでいる地元の方まで幅広いのが特徴です。−新聞販売店の仕事を詳しく教えてください
 誰もが知っているのが新聞配達。当店の場合、午前2時に新聞がトラックで到着、新聞とチラシをセットし、バイクに積んで配達に出ます。午前6時頃に配達終了。そして午後からは新聞に入るチラシをまとめる折り込み作業が夕方まで。それと並行して夕刊の配達もします。そして集金と新聞購読の営業があります。
 また、年末年始・お盆、GWなど、お客さんが外出して不在にするときは新聞を止めたり、後日まとめて届けたりの要望が何百件もあるので、間違いのない細かい対応を心掛けています。
−仕事で思い出すことは
 桑名市播磨で起きたヘリとセスナの墜落事故でお客さんの家が全焼したことです。本当に驚いたし心配もしました。大雪の時は名古屋から新聞が届かなくて朝刊を配り終えたのが夜の7時。業務すべてがずれ込んで、3日間寝ずの仕事ということもありましたね。大雨の思い出も尽きません。水浸しの所を腰まで浸かって配ったことも。
−読者の方にひとこと
 必要としない情報も大切。目的の情報だけ収集していたら、社会的にも人間的にもバランス感覚が欠けてしまう気がします。その点、新聞は同一紙面にあらゆる情報が掲載され、目を通せば自然と情報が入るすばらしい機能を持った媒体だと思います。

【写真上】ASA桑名西部店主の安達幸雄さん



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