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鈴鹿市十宮町に祀られている八重垣神社(楠皐禰宜)の秋の例大祭が今年も10月11、12日に営まれる。自治会が加わった 日の「子ども御輿」も3年目を迎えた。御輿を担いで神社から町内を練り歩くことができるため、地元の子どもたちは楽しみにしている。その期待の高まりは、何といっても昨年、氏子の熱意で進められた境内の修復から。老朽化していた鳥居を建て替えて安全性を確保し、境内を子ども御輿の中心的な会場に開放したことが大きな要因だ。このため祭りには町民がこれまで以上に多数参加するようになってきた。正に町民の交流の場として大きく盛り上がってきており、祭りを契機とした街づくりへの期待感も寄せられるまでになっている。
八重垣神社は古くから十宮村の氏神を祀った神社で、十の祠(ほこら)があった。文禄3年(一五九四年)に行われた文禄検地によると、十宮村は農家44戸、石高1250石の有数の農耕地域。農民の豊作への願いを八重垣神社の氏神に託していたと思われる。
十宮は、鈴鹿市役所がある神戸地域の西側に隣接した地域。近年、住宅開発などが進んで急激に人口が増えた。地域内に7自治会があり、旧十宮村に当たる十宮町だけでも約400戸と膨れ上がっている。
ただ八重垣神社の氏子は、旧十宮村から永年にわたって居住している約40戸が中心。昔から物心両面にわたって神社を支えてきた。このため秋の例大祭などは氏子の祭祀として営まれてきた経緯があり、新しい町民の参加が難しい状況となっていた。
一方、十宮町自治会(豊田信吉総代)では、街づくりの一貫として町民がこぞって参加できる秋祭り・子ども御輿を計画。実行委員会(遠藤義光委員長)をつくって、平成13年の秋から子どもに夢を与えるためにも、子ども御輿の練り歩きを開始した。
ただ子ども御輿の初年度は八重垣神社を使うことができなかった。折れかけていた鳥居が添え木で固定状態となっており、安全面などに問題があったらからだ。
このため八重垣神社の氏子(古市悦雄総代)有志が神社の修復に乗り出した。昨年9月には、鳥居を一新したほか手水舎も新たに建立。昨年の秋の例大祭から子ども御輿に境内を開放した。そして神社と町の歴史をまとめた冊子「八重垣神社と十宮町の歴史」も発行、歴史を生かした街づくりの一助として活用している。
今年の子ども御輿は11日の昼ごろに神社に集合。お祓いを受けた後、子ども御輿2基を子どもたちが担いで、町内を練り歩き神社に戻ってくる。近くの宮ノ前自治会の子どもたちも参加して総勢150人前後になる予定。夜は神社の境内に子供会の屋台が出るほか、ゲームも催して町民の触れ合いの場として楽しむことにしている。
【写真上】立派に建て替えられた八重垣神社の鳥居
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