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蒸し暑くうっとうしいこの季節。何かスカッと爽やかな気分にさせてくれるものはないかと、つい探してしまう。そこで見つけたのが涼を呼ぶ「竹」。雨上がりの竹藪を抜けてくる風をイメージしながら、清々しい気分になる「竹」に関するものを集めてみた。
☆竹の花器が涼を呼ぶ
「竹が大好き」な「真生流」の華道家・爪橋静香さんは、生け花に特に竹を好んで使用しており、竹好きが高じて、このほど玉城町玉川の竹林に華道・茶道・和裁・きつけ・陶芸の教室を兼ねた茶室「竹光庵」を構えた。
竹林を通り抜ける風が清楚な庵に涼しさをもたらし、雨のシーズンもそれほど気にならないほど、落ち着いた雰囲気を醸している。爪橋さんは「竹には何を生けても合います。竹にまさる花器はありません」と言い切るほど竹にご執心。今の季節はアジサイ、ハナショウブ、ホタルブクロ、アザミなどを生けることが多い。「竹の花器にアジサイを生け、蛍を放ったらすごく幻想的で素敵でした。また竹はお酒のお猪口やそうめんのつゆ入れ、抹茶の器にもなります。今度、竹を使って流しそうめんをしようと計画しています」という。
教室の問い合わせは竹光庵=電話090(3152)3704=まで。
☆夏の「ざるそば」 ざるは涼感を演出するのに最適
契約農家で有機栽培したそばを使って十割そばを打つことで知られる四日市市西新地のそば処「老梅菴」(堀木栄二店主)は、そばを盛る竹ざるとともに、「涼感を出すにはやはり竹が一番」と店内の装飾にも好んで竹を取り入れている。
堀木さんは、「嘘偽りのない本物のそばをお客さんに提供したい」が持論の「こだわり」を持った人。北海道から福井まで無農薬栽培の契約農家はあり、半分以上は安濃町で栽培したものを使っている。
そばを盛るのは、「ざる」と「せいろ」が一般的。堀木さんは、せいろの底にもやはり竹簀の子を敷いている。竹は水切りをするのに適しているからだ。また、竹は非常に丈夫でどこにでもあり、安価で手に入るのがその理由。
そばも北海道から九州まで栽培され、庶民的な食べ物。「やぶそば」という言葉があるように「竹」と「そば」のつながりは深く、ともに高温多湿の気候に根付いた日本文化を代表するものといえる。
そばについての問い合わせは老梅菴=電話0593(51)9376=まで。
☆青竹と青切りミカンで清々しい
松阪「健正堂」の「竹ようかん」
青竹の表面に結露した水滴が、見た目にも涼しさを感じさせる竹ようかん。松阪市本町、和菓子店「健正堂」(増田勝治さん経営)の竹ようかんは、青切りミカン味と青竹がピッタリとマッチした逸品として、人気沸騰中だ。
青竹の香りと青切りミカンのスッキリとした喉ごしが、すがすがしい気分を演出。「味だけでなく、素朴なミカンと青竹の組み合わせは、自然を大切にするという時流にも合っているのでしょう」と増田さん(
)は人気の理由を分析する。
しかし、自然いっぱいの竹ようかんを作るには、それ相応の手間がかかっている。ミカンジュースは、まだ青くて小さいものを、一個ずつ押しつぶす。竹は毎朝、市内の山に採りに行き、鋸で切って竹筒にする。ちょうど良い太さのマダケを探すのも一苦労という。しかも、竹の香りを逃さないよう、切ったら直ぐにカンテンを流し込む。
「竹ようかん」は、太さ約2}、長さ約 }(5寸5分)。底に錐(きり)で穴を開けて口を下にすると、スルスルと出てくるが、吸って食べるのもよい。妻の年子さんと共同作業で、1日100から120本作るのが限度という。値段は3本セットにして450円。
営業時間は午前8時から午後7時。定休日は水曜。問い合わせは同店=電話0598(21)3224まで。
☆素材を楽しむ竹製品
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直射日光を避けたり、窓を開け放つ際に目隠しになるのが簾(すだれ)。最近はプラスチック製品が多くなったが、やはり涼感を出すには自然の風を感じさせる竹製品が一番。竹には、清らかなイメージがあり、気分も清々しくなる。
昔は街のあちこちで見られた竹屋さんも、今では探し回らないと見つからないほど少なくなってしまった。そんな中で、員弁郡大安町東石榑の出口昭一さん(
)は、昭和 年から竹製品を作り続けている。
簾のほか、竹かご、箕(み)、ざる、花かごなどが主力製品だが、あんどん、大まり、玉入れかご、ささらなど、注文を受ければなんでも作るという。
「竹の節で模様を表現するなど、自然の竹の質感を大切にしています。プラスチックがたくさん出回っていますが、竹は強くて長持ちするので、こちらの方がお得です」と出口さん。
また、近くの障害者施設「バンブーハウス」で、竹製品の作り方を指導するなど、社会活動にも積極的に参加。さらに昨年9月から、伝統工芸を学びたいと隣町の
歳の女性が弟子入りするなど、明るい状況も生まれている。
竹製品の注文と問い合わせは出口さん=電話0594(78)0996=まで。
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