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近鉄四日市駅前の中心市街地にそのままになっているジャスコ四日市店などの跡地に花畑を作り、街行く人たちに関心を持ってもらい、街に親しんでもらおうという企画が昨年末から始まった。主催しているのは、「四日市諏訪西商店街振興組合」はじめ駅前の各商店街や発展会、商工会議所、観光協会などのメンバーからなる「中心街を花で美しくする会」。およそ5万本ものチューリップの球根植えから摘み取りまで市民参加を呼びかけて実現した花畑のイベントは大好評で、この夏には第2弾としてユリやヒマワリなどが空き地にお目見えする予定だ。
松坂屋の撤退、ジャスコ四日市店の閉店など、四日市市中心街の空洞化現象は、ここ数年、顕在化してきているのが現状。駅前諏訪の商店街からきれいに姿を消し、すっぽりと穴の開いたようなジャスコの跡地は、まさに空洞化の見本。なかでもジャスコA館と併設していた商業ビル・ギャルボの跡地は商店街の「表玄関」に位置し、空き地状態が続くことで訪れる人に商店街の停滞感を感じさせ、ネガティブなイメージを与えていると気がかりの要因でもあった。
そこで少しでも市民に関心を持ってもらい、多くの来街者にも親しんでもらえるようにと、商店街仲間が集まり、市民参加で花畑を作ることを考案した。「日ごとに成長して行く植物は、街の
”再生 “の象徴としてもふさわしく、参加者も開花という分かりやすい目標があるので参加しやすい」と同会実行委員会の一人で四日市諏訪西商店街振興組合副理事長の野村愛一郎さん。
主催が同会、協賛に四日市商工会議所、四日市観光協会、商工会議所関係組織の「四日市を美しくする会」が名を連ね、昨年12月24日にギャルボ跡地への土入れと整地が始まり「街なか市民フラワー事業」がスタートした。28、29日には、年末にもかかわらず、ポスターなどでイベント知ったボランティアの市民が2日間で約350人も参加。関係者と一緒に汗を流した。植栽したのはチューリップとフリージア約5万本。年明けは、雨の恵みもあり、月1〜2回の水遣り、球根が土から見えてきたので追加の土入れ、ボランティア参加した人へのお礼状送付、4月に入ると、花の摘み取りイベントの案内状を送付。13日には摘み取りとアカペラのミニコンサート「花と歌のコラボレーション」を開催。当日は、昨年末の植栽に参加した人やイベントを知って来た人などで大盛況。桑名市や津市、遠くは上野市からも来街者が。商店街を歩く人も、赤・黄・白・ピンク・紫の花たちに目を奪われ佇む人や、花畑をバックにカメラ付携帯電話でスナップ写真を撮る若い人などもいた。
この日は花畑の一部を残して摘み取りをすべて終え、すぐにユリの球根を植栽した。今後はヒマワリの種を撒き、インパチェンスの苗を植える予定。ユリも含めて全部で約3万本になるという。
「参加してくださったご高齢の方が『自分で役に立つのなら、ぜひ参加したい。家にいるより楽しい』や『遠くまで出掛けなくても街中でたくさんの花が見られるのがうれしい』とのこと。商店街には、福祉や教育、文化のソフト面でのインフラ機能が期待できることを実感した」
ところで8月末には、諏訪公園内の児童館「こどもの家」の改装工事が終了し、新しく劇団、子育てNPOなどが入る予定。「跡地の花畑は続けながら、今後は、こどもの家を含む諏訪公園そのものを拠点にして、花を通じた街づくりを推進していきたい」と抱負を語る野村さん。
問い合わせは、四日市諏訪西商店街振興組合事務局=電話0593(53)6111=まで。
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