本に埋もれた雰囲気
伊勢市の古本屋「ぽらん」
|
|
伊勢市吹上一丁目の古本屋「ぽらん」(奥村薫社長)は21年前のオープン以来、不変の人気を持っている。
狭い店内には奥村さんが手作りした本棚をはじめ、ドアの下やレジまわり、床など至る所に本が並び、積まれ、本にうずまっているような雰囲気がある。
高校時代まではほとんど本を読まなかったという奥村さんが本に目覚めたのは受験の時。本屋で参考書でなく漫画を物色していた奥村さんは「一個所から熱い視線を感じた」という。それは、作者が表紙いっぱいに載った坂口安吾の「堕落論」。だらく、という言葉にひかれて読んだこの本が、奥村さんを本好きに変えた。「目からウロコが落ちたようでした」。さらに古本屋で、一般の本屋にない様々な分野の本があることを知り、古本の魅力にとりつかれたという。バイト先のテレビ局への就職を断念。その後、紆余曲折を経て、好きな古本屋を開業。名前は宮沢賢二の作品「ぽらんの広場」からつけた。
「古本屋は単なるリサイクルショップではなく、中身には文化がつまっています。生きていく上での必要な知識や感情が本によって学べるのです。文字離れの人たちにもっと本の良さを知ってほしい。こんないい本がありますよと教えてあげたい」と思いを語る。
「そのうち、文学・歴史といった当たり前の分類でなく、つくる・遊ぶ・考える・○○がしたい人にはこんな本・・・というような独自の本棚を作りたいですね。でも、なかなか片づけられなくてねー」と店内を見回す奥村さん。目当ての本を探しながら奥村さんの裏話や、映画・音楽のうんちく話で盛り上がるのも一興。ざっくばらんな古本屋だ。
営業時間は午前10時から午後7時。定休日は原則火曜日。問い合わせは同店=電話0596(24)7139=まで。
|
安心・安全な食材をリーズナブルに
四日市の業務用食品スーパー「アミカ」
|
|
「業務用食品スーパー アミカ」(金森武代表)は、「価値ある食材を低価格で提供」をコンセプトに岐阜県大垣市に本店を据えるグルメプラザ。東海エリアを中心に12店舗展開しているなかで、昨年8月三重県下に初出店した。近鉄阿倉川駅から徒歩3分とアクセスが至便で、オープン以来地元はもとより遠くは伊勢志摩や上野から足を運ぶ飲食店主もいるとのこと。
人気の秘訣は約6000アイテムの品ぞろえ。経営母体が業務用卸問屋だけあり、ケース売りでリーズナブルに提供できるのが強みだ。もちろん1個単位でも販売しているため、一般家庭の客も足繁く通っている。
豊富にそろう商品の中でも、特に自社ブランド「OM」の凍菜が充実。あらかじめ茹でた野菜を瞬時に冷凍したもので里芋やインゲン、そら豆など種類豊富でどれも手ごろ。忙しい主婦や高齢者には、安くておいしい上に料理の手間が省けて効率的と、評判も上々。
もうひとつのセールスポイントが国産チキンのムネ正肉や切身サワラなど、肉や魚介が値打ちに購入できる点だ。週末や盆、正月などにまとめ買いをしに駆けつける客で賑わうのも合点がいく。ほかに乾物や菓子類、調味料、バジルなどのハーブ類や中華食材もバリエーションに富み、調理器具なども扱っている。
営業時間は午前9時半〜午後7時。年中無休。問い合わせは、四日市市羽津山町2・2の同社=電話0593(30)6880=まで。ホームページアドレスは、http://www.oomitsu.com
|
バイキングで本格的イタリア料理
伊勢市の「イルマーレ」
|
|
伊勢市宮後2丁目、「伊勢パールピアホテル」1階にあるレストラン「イルマーレ」のランチバイキングは、手頃な料金で本格的なイタリア料理が味わえるとあって市内のOLやビジネスマンなどに人気を博している。
バイキングといっても、スパゲティーは出来立ての熱々をウエイタ[がテーブルまで運んでくれるシステム。これに地元の新鮮な食材などを使った約30種類の料理が食べ放題で、料金は1000円(土日祝日1300円)。
メニューは1週間ごとに変わり、今週は白身魚とトーフのソテー、鮮魚のカルパッチョ・カクテルソース、ホタテ貝のグラタン、自家製サーモンマリネ、牛肉ソテー、スパイシーチキン、エビと春雨のサラダ、ピザ(2種)など。スパゲティーはベーコンとタマネギのトマトソースなど3種から1つを選択する。
このほかレタス、オニオンスライス、ブロッコリー、オレンジ、キュウリ、ワカメ、コーンなどの野菜類も豊富にそろっており、ダイエット中の人にも安心だ。もちろんディナーは、コース料理も楽しめる。
同店の宮本富行シェフ(33)は、度会郡南勢町出身の本格的なイタリア料理人。全国各地の大手リゾートホテルで13年間修行し、「イルマーレ」に勤めたあとも、時々イタリアに渡って本場の味を追求している。
営業時間はランチが午前11時30 分から午後1時30分、ディナーは午後6時から午後9時30分まで。年中無休。問い合わせは同ホテル=電話0596(26)1111=まで。ホームページはhttp://www.isenokuni.net/red/ilmare/fair.html
|
往時の風物詩を脈々と受け継ぐ
ギフトショップ稲藤の「日永うちわ」
|
|
「日永うちわ」は今から遡ること約200年前、お伊勢参りの土産品として旧東海道日永の宿場町で売られていたという、いわれのある工芸品。
かつては家内工業として扱う業者が十数軒あったが、現在営んでいるのは明治14年創業の稲藤商店改めギフトショップ稲藤(代表・稲垣藤夫会長)1軒のみ。
「日永うちわ」は釣竿と同じ女竹を使用し、握りやすい丸枝が特徴だ。工程は実に手が込んでおり、その数およそ22工程。職人が1本の丸竹から64本の骨を作り交互に編んで面を作り、紙を貼り完成までの工程を家族総出で請け負っている。「骨の数が多いので風がやわらかいんです。昔は涼をとる以外に、虫を追い払ったり薪を炊くときなどに使われていたので、面が大きく実用的な点も特色ですね」と三代目の稲垣さん。 7月末まで同店2階で開催している展示会場では桑名から四日市、亀山、関など東海道五十三次の浮世絵がモチーフの東海道400年記念うちわをはじめ、伊勢型紙のうちわなどを展示即売。毎年発表される新作や丸柄に穴が開いた笛付きうちわを稲垣さん自ら考案するなど、伝統を継承する姿勢が伺える。
稲垣さんは「今は四代目が受け継いでいますが、先々の後継者も課題の一つ。時季が限定されるので商いとしては容易ではありませんが、風流な日永うちわはぜひ後世に残していきたいですね」とも語る。
営業時間は午前9時〜午後7時、日曜祝日午前10時〜午後7時。無休。問い合わせは、電話0593(45)1710まで。ホームページアドレスは、http://www.znet.ne.jp/inatoh/
|
|