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「春だ! 暖かいぞ」と草木が芽吹き、野山に緑が戻ってきた。フキノトウ、ツクシ、ヨモギ、タラ、イタドリ、ウドなど、近くの原っぱや山には、簡単に手に入れられる食材がいっぱいある。自然の恵みを存分に楽しめる季節だ。松阪市の山間部にある柚原町で、山菜を地域おこしに取り入れている婦人グループ「ささゆり会」の代表・西井玉枝さん(68)に、山菜採りの秘訣と、調理法を聞いてみた。さあ、野山に出かけておいしい食材をゲットしよう。しかし、その前に注意を一言。山菜採りで一番大切なのは、根こそぎ採らないこと。次の年も、また収穫できるよう、よく考えて採ることがマナーだ。
それでは山菜採りに出かけよう。今、どこにでも生えていて手に入れやすいのがヨモギ。街のちょっとした空き地でも見かける。餅に入れてヨモギ餅にするのが一般的だが、新芽の柔らかい部分を摘んで、洗ってそのまま天ぷらにすれば食べられる。餅に入れるには炭酸(重曹)を入れてゆがいてから使った方がいい。
次に手に入れやすいのがツクシ。ちょうど今ごろ、川の堤防や田んぼのあぜ道などに行くと、どこにでも生えている。根本から折ってきて袴を取り、しょうゆ、砂糖、酒で汁気がなくなるまで煮詰める。頭の緑の部分は少し苦いが、これがツクシ独特の味だ。
また、スギナも5}ほどの新芽を採って、塩を入れてさっと茹で、1時間ほど水にさらして、カツオ節としょうゆで食べるのもおいしい。かき揚げ天ぷらにすれば、大きくなったスギナも食べられる。
ちょっと山の方に行けば、フキノトウも見つけることが出来る。川の堤防や草むらを、じっと目を凝らしてみると、数}ほどの玉になった花芽が、ぽつりぽつりと生えている。簡単な料理は天ぷら。そのまま揚げればよい。炭酸を入れて茹で、水に1日さらした後、三杯酢で食べるのも良い。
山の水辺ではセリが収穫できる。ゆがいた後、水にさらして、ごましょうゆと砂糖で和える。西井さんのお薦めは根っ子の天ぷらだ。
もう少しするとイタドリが生えてくる。山の奥の方には太いものがある。さっと熱湯に通して一晩水にさらし、3}ぐらいに切ってしょうゆ、砂糖、ごま油、一味唐辛子、みりんで汁がなくなるまで絡め炒る。梅肉マヨネーズや三杯酢で食べるのも良い。
さらに西井さんのお薦めはワサビ。3}ぐらいに切って、熱湯かけて5分ぐらい置き、取り出して砂糖をひとつまみかけてかき回し、さらに熱湯かけて冷えたら、冷蔵庫で一晩寝かし、ごまじょうゆなどで食べる。西井さんの山には自生のワサビが生えているが、一般の人にはこの自生のワサビはなかなか手に入らない。
またレンゲの花もおすすめ。さっと茹でてマヨネーズで食べるとおいしい。ツバキの花は天ぷらに良いという。このほか、ワラビ、タラ、ウド、ワサビ、ミツバ、ゼンマイ、アザミ、スイスイゴンボなどもよく食べられる山菜。
「ささゆり会」のメンバーが料理を作っている食事処「うきさとむら」では、地元で採れる山菜を使った薬草天ぷら(500円)やモロヘイヤ入りの細雪うどんとセットにした薬草セット(750円)が人気を集めている。また、第3日曜日には朝市が開かれ、山菜や野菜が販売されている。
問い合わせは「うきさとむら」=電話0598(35)0201=まで。
【写真キャプション】
左:ワサビの胡麻醤油
中:セリの和え物
右:フキノトウの酢の物
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