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「たがね」はもち米とうるち米の生地を小判にかたどった厚焼きの煎餅で、130年にわたり桑名で親しまれている米菓。明治5年に創業者平賀濱吉が屋号「平濱」として桑名城下町で売ったのがはじまりで、戦後に櫛形の薄焼も登場した。その後屋号を「たがねや」と改め、現在は5代目の伊藤巧さんが初代からの味を守り継いでいる。
工場では無添加の素材を一枚一枚炭火で焼き、桑名の底引たまり醤油で味付けするなど、今なおすべて手作業。こんがりと焦げ目がつき、手焼きならではの素朴な味わいが評判だ。昨年暮れからは「たがね」に桑名伝統の「桑名の千羽鶴」をつけ、当地で発展した自由都市
”十楽(じゅうらく)の津“にちなんで命名した「十楽」(2000円)を販売。「桑名の千羽鶴」は切り込みを入れた1枚の紙で作る2羽の鶴で、こちらもこの地に大変ゆかりがある手工芸品だ。江戸時代、桑名城下町の長円寺住職・魯縞庵義道(ろこうあんぎどう)により日本で初めて千羽鶴が考案され、その折り方は桑名市の無形文化財に指定されている。
「先代のころから慶事用に紅白の千羽鶴を入れていましたが、伝統ある折鶴をもっとアピールしようと桑名物産振興協会のアドバイスのもと新たに展開。伝統を通して手づくりの良さを守り伝えるきっかけになればと思います」と伊藤さんは思い入れを語る。
4月からは焼き立てのたがね(缶入り3000円)の予約販売も開始。営業時間は午前9時から午後7時。木曜定休。問い合わせは同店=電話0594(22)2828=まで。
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