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上野市上之庄の「大田酒造」(大田尚子社長)は、県下でも有数の酒どころとして知られる伊賀地方で長年、酒を醸してきた老舗。明治25年の創業以来、良き米と水、そして良き技術をモットーに酒造りを行っている。
銘柄は近くの猪田神社に祀られる白鷺に由来する「東海 白鷺」(本醸造)が古くからの定番酒であるが、最近は吟醸酒や純米酒などの特定名称酒に力を注いでおり、徳川家康の命を救った史実「伊賀越え」で知られる伊賀忍者の頭領・服部半蔵から命名した「半蔵」が注目を集めている。
今年行われた平成14年酒造年度全国新酒鑑評会では、大吟醸「半蔵」がみごと金賞に輝いている。また、特別純米酒「半蔵」(1・8l2300円、720ml
1150円)は、醸造過程で必要な酒母造りの際に、酵母を増やすための乳酸を自然の力で作り出す「山廃仕込み」。低温下、通常の3倍の日数(約20〜30日)をかけ仕込まれる酒母から醸造される酒は、コクのある深い味わいと風味が特色で年々売り上げも伸びてきている。
一方で新感覚の酒造りにも積極的だ。今年の春には女性向けに低アルコールのワイン風純米酒「Mother’sちひろ」(300ml680円)を、長女でマーケティング担当の智洋(ちひろ)さんが開発。通常の3段仕込みではなく、酒母をそのまま発酵させているため、他の酒と比較して、米が持つ甘味や酸味が際立っているのが特徴。限定1000本はすで売り切れで来年が待たれる。
「手間ひまを惜しまない酒造りで特色ある商品を出していきたい」と語る専務の勲さん。貯蔵タンク内に置かないで酒ができ次第、すべてびん詰め、冷蔵保管する「飛雪
白鷺」は、酒が空気に触れる時間が極めて少なく、風味が損なわれずフレッシュさを保つ酒として来春より登場する予定。
問い合わせは、電話0595(21)4709まで。HPは http://www.hanzo-sake.com
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