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平成12年4月に国宝級といわれる全国最大の船形埴輪が発見された松阪市宝塚町の宝塚古墳に、埴輪を並べて昔の形を復元しようと結成された市民グループ「はにわづくりの会」(久保敦子代表)は、「古墳や埴輪にする興味や関心をさらに高めよう」と来年2月、同市川井町の市文化財センターで「はにわコンクール」を開催する。
宝塚1号墳は、全国的にも類を見ない「まつりの場」とされる造り出しをもつ5世紀初めごろの前方後円墳。飾りの付いた船形埴輪や導水床の囲形埴輪など珍しい埴輪など約140点が当時の配置のまま見つかり、全国的にも貴重な古墳として注目されている。同市ではこの宝塚古墳の資料を整理・保存するため、今年春に「はにわ館」をオープンさせるとともに、宝塚1号墳の復元整備に取り組んでいる。
「はにわづくりの会」は、市教育委員会の依頼を受け、この古墳に並べる埴輪を作るとともに、埴輪づくりを通して古墳文化や人々の生活を探り、松阪の文化・歴史の伝承の一端の担おうとしている。
会員は学校の教師などを中心に様々な職業、年代の人約60人が参加。宝塚古墳の埴輪をできる限り昔のまま復元するよう、地元の土を使った陶土作りや埴輪の作り方のガイドブックを作成。これまでに高さ約60mの円筒埴輪30個を作り、試験的に宝塚1号墳の上に並べ、風雨など外の自然条件にどれぐらい耐えられるか調査を実施している。また、小中高生や、一般の人にも古墳や埴輪に関心を持ってもらおうと、埴輪作り教室を7回開催、野焼きを3回実施した。
埴輪づくりは同市川井町の市文化財センター、みえこども城のログハウス、会員自宅の工房などで行っている。作り方は、直径2・5mほどの紐状の粘土を輪にして上に積み上げていく。紐の重なり部分は空気が入らないようにしっかりとつぶして形を整える。歪まないようまっすぐ上に積み上げるのが基本で、器のような底を作らないのが埴輪の特徴。
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同会代表の久保さんは「作り始めるまではめんどくさく感じましたが、やり始めると土の温かみ、手触りが心地よく、時間がたつのも忘れて夢中になっていしまいます。土のひもを積み上げて形を作るときは精神を集中しないと歪んでしまいます。このときの緊張感もいいものですよ」と埴輪作りの楽しさを語っている。
さらに事務局長の小林宣雄さん(60)は、「宝塚1号墳には140個の埴輪を並べることを目標にしています。今は円筒埴輪を作っていますが、これから技術を磨いて違った形の埴輪にも挑戦します。将来は全国から埴輪づくり体験のツアーが訪れ、松阪のまちづくりや活性化に役立つのが夢」という。
コンクールは、宝塚古墳から出土した埴輪を忠実に再現したレプリカ埴輪部門、大きさや形が自由な創作埴輪部門があり、出展作品の中から最優秀賞各1点、最優秀賞各2点、奨励賞若干数を決定。入賞・入選作品を2月22日から29日まで、市文化財センターギャラリーに展示する。出品者資格は三重県に在住または通勤通学者、三重県出身者。出品作品は自己の作成した未発表のものとし、一人2点まで。出品料は無料。搬入受付は2月14日・15日。問い合わせは同センター=電話0598(26)7330=まで。
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