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Home > ローカルみえバックナンバー > 2003.10.9> 4.5面
 
※掲載内容は取材時によるものです。詳細は各施設、店舗にお問い合せ下さい。

【4.5面】

【特集】我らが愛しの北勢線

 桑名から北勢線間、住宅街と田園地帯を走る三岐鉄道・北勢線は、ナロー・ゲージ(狭いレール)の可愛らしい電車として地元の人々に親しまれている鉄道。郷愁漂う田舎の風景に溶け込みのんびり走るその姿にファンも多い北勢線の魅力を紹介する。

国内でわずか3路線の
ナロー・ゲージの鉄道


北勢線の電車内。車幅が狭いのがわかる。

 北勢線は、桑名市、東員町、北勢町を跨ぐ単線の各駅停車で、西桑名〜阿下喜間20・4`b、17駅を走る単線の各駅停車の電車。
 その歴史は大正3年に北勢鉄道として開業し、その後、幾多の曲折を経て昭和40年に近鉄に合併され、長い間運営されていたが、赤字運営の見直しから、今年4月に三岐鉄道に経営が譲渡され、新しい鉄道史を綴り始めたばかりだ。
 乗客も少なく1日中のんびりとしていると思いきや、朝夕は高校生を中心に利用客が多く、主要駅はにぎやかになる。沿線住民の”足“として定着している北勢線に廃線の話が持ち上がった時は、路線存続の声も多く上がり、住民が北勢線に愛着を持っていることがあらためて認識させられた。

 このように地元の人たちに親しまれる北勢線の持つ魅力は取りも直さず、その”容姿“にある。北勢線は明治・大正時代、国内で300路線以上も作られた軽便鉄道と同じナロー・ゲージ(超狭軌)と呼ばれる狭いレール幅(762_)を持つ電車で、国内で現役として活躍しているのは北勢線と近鉄内部・八王子線、黒部峡谷のトロッコ電車の3路線だけ。当然車両も小さくなり、車内も座れば、向かい合う人の足と足が触れそうなくらい。背の高い人が乗れば、まるでNBAのバスケ選手みたいに見えてしまうのが面白い。鉄道の利便性を考えると速度、居住性など劣る部分はあるが、この小ささがユーモラスと愛嬌を兼ね備え、北勢線の大きな魅力になっていることは間違いない。
 休日になるとカメラを持った鉄道ファンが県外からも訪れるのも無理はない。


田園を走る姿が”絵“に

一面のコスモス畑を行く北勢線六把野駅〜北大社駅間

 電車が桑名市から東員町に入ってくると北勢線の風景は住宅地から田園風景に変わってくる。田畑が広がり、西の方角には藤原岳、北には養老山地の山並みが望める。
 街中の喧騒も仕事の忙しさも忘れてしまう、ほっとするような風景に、この電車はとてもよく似合う。そして風景の魅力をより引き出している気さえする。目の覚めるような新緑の中を、稲穂が頭を垂れる初秋の光の中を走っていくイエローの車両は(旧デザインは濃赤のボディにオレンジの乗車ドア)、カメラを向けずにはいられないほどに魅了してくる。
 10月中旬から11月上旬かけては東員町の六把野駅〜北大社駅間の休耕田にコスモスが咲き乱れる。花畑の中を走る電車をシャッターに収めようとたくさんのカメラマンやマスコミが取材に訪れる、格好のロケーションになっている。

六石駅〜阿下喜駅間を走る北勢線

 員弁町の楚原駅〜上笠田駅間の国道421号沿いにある八幡神社近くの石造りのめがね橋を通過する風景も、地元では有名な北勢線のビューポイントになっている。手前の田んぼ、くすんだめがね橋、遠方の山々が郷愁を誘う”絵“を創り出し、ジーンと心にしみてくる。北勢町の六石駅〜阿下喜駅間の切り通しの中を抜けて行くのを見下ろす風景も見ていても飽きることがない。
 変わったところでは、西桑名駅を出てすぐにある歩行者用の踏み切り。ここは一見すると普通の踏み切りだが、超狭軌(三岐鉄道)、標準軌(近鉄名古屋線)、狭軌(JR関西本線)の3種類のレールが平行して走っているマニアにはたまらないめずらしい場所だ。他にも探せばまだまだ素晴らしい北勢線の風景がある。鉄道マニアやカメラマンならずとも、自分だけのお気に入りのビューポイントを探すのも面白いかもしれない。


愛唱歌
「黄色いガタンコー」誕生

小川尚子さん。西桑名駅にて

 経営が三岐鉄道に代わり新たなスタートを切り、最近では沿線住民や各自治体による、北勢線利用増に向けた動きや沿線活性化のワークショップなども活発になってきている。
 そんな中、今月はじめには、北勢線愛唱歌「黄色いガタンコー」のCD(5曲入り・1500円)が発売された。歌っているのは、桑名市出身で、現在、横浜を拠点に活躍しているシンガーソングライターの小川尚子さん。「最近は年々、故郷への思いが強くなっています。故郷を愛しく思う気持ちいっぱいで創りました。ぜひ、聴いて、そして北勢線に乗ってあげて」と小川さん。

北勢線愛唱歌「黄色いガタンコー」のCD

 歌はギターの音色に交じり、ハーモニカが効果的に奏でられるブルースの曲調で、それぞれの思いを抱き、電車に乗る人たちの心情を描いている。4番まである歌詞に駅名を入れているのも面白く、バックコーラスには桑名市民の有志が参加するなど、心あたたまる1曲に仕上がっている。
 来年1月10日には、小川さん待望の桑名市民会館でのコンサートが決まっている。問い合わせは同館=0594(22)8511=まで。





第6回とういん「コスモスフェア」
18日 東員町

「やぶさめ最中」

 東員町は18日(土)午前10時から午後2時まで、北勢線・六把野駅〜北大社駅間の転作田を利用したコスモス畑と役場近くにある花苗などを販売する「ふらわぁ〜びれっじ」を主会場に「コスモスフェア」を行う。
 このイベントは「緑と花のあるまちづくり事業」の一環で収穫を終えた転作田を利用してコスモスを栽培している同町が、5年前に始めたイベント。
 赤、白、ピンクの約500万本ものコスモスが咲き誇る光景は一見の価値あり。当日はコスモスの切り花のプレゼント(午前10時30分〜先着100人)、写生大会(5歳〜小学生以下)、バザーなどを行う。同町特産品「やぶさめ最中」の試食もある。時間は午前10時45分〜午後0時30分〜で、いずれも先着100人。問い合わせは同町建設部産業課=0594(86)2808=まで。


第7回・北勢町探訪ハイキング
26日開催

 北勢町観光協会は26日(日)に青川峡キャンピングパークの自然観察路(8・4`)をコースにハイキングを開催する。参加費は無料。雨天時中止。当日は三岐鉄道伊勢治田駅に集合、そこで受付をする。ぜんざいのふるまいや参加者の中から抽選で同町特産品などのプレゼントもある。問い合わせは同町役場企画課内・観光協会事務局=電話0594(72)3946=まで。


ほくせいわくわくフェス
31日〜11月2日

「ほくせいわくわくフェス2003」

 北勢町主催の「ほくせいわくわくフェス2003」が今年も町民会館をメイン会場にして行われる。
 31日(金)、11月1日(日)午後1時〜5時(11月1日は午前9時〜)は、町民会館で趣味の作品展がある。11月2日(日)は午前9時〜午後3時まで町民体育館東側駐車場のお祭広場でバザー、祝い餅まき、アニメキャラクターショー、屋外ライブなどがある。
 問い合わせは同町役場総務課=電話0594(72)3511=まで。



「フランス料理の夕べU」
秋の味覚を存分に 25日

 四日市都ホテル 四日市都ホテルは25日午後6時30分から16階レストラン・ラ・メールで、前回好評を博した「フランス料理の夕べ」を開催する。
 当日は同ホテル洋食料理長で日本エスコフェ協会正会員でもある長崎義昭さんが腕を振った、贅沢な秋の味覚が存分に楽しめる。
 メニューはサーモンマリネの燻製、フォアグラのミルフィーユ、伊勢海老と鮑のフルイユ風味のエミュルション、ザクロの氷菓、黒毛和牛のミニョネット仕立て 松茸とトリュフのソース、サラダを添えた山羊のチーズ、マロンのムース 洋梨の赤ワイン煮など、深まり行く秋を堪能するにふさわしい料理が登場する。
 料金は1人15000円(消費税込)。予約・問い合わせは同ホテル=0593(55)2806=まで。
みなさん(前列右から二人目が笠木所長)



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