|
伊勢市河崎町に残る伊勢商人の代表的な館がこのほど復元整備され25日、「伊勢河崎商人館」としてオープンする。これを記念し、河崎のまちづくり運動を進めてきたNPO法人「伊勢河崎まちづくり衆」(冨田延男理事長)が中心となって開館記念式典、木遣り、踊り、コンサートなどのイベントを繰り広げる。
オープンする伊勢河崎商
人館は、雑貨商などを営んでいた「小川商店」を市が平成11年のい買い上げ、12年に設計、13年から修復を進めていた。総工費は約5億円。12棟が国の登録有形文化財に指定されていて、文化財を使いながら残していく。
また、地域の人が集うコミュニケーションの場として河崎のまちづくりを助け、伊勢や河崎を訪れた人の心の癒す役割も果たしていく。
主な建物と用途は、3つの蔵に雑貨と食品を中心とした商品を展示・販売。母屋は、同館を管理運営するNPO法人「伊勢河崎まつづくり衆」の事務所、和室、茶室、展望室として活用。内蔵は商業の道具と記録を展示。このほか、かつて河崎にあった芝居小屋から名付けた蔵のホール「河崎角吾座」、伊勢と河崎の歴史と文化を展示する「河崎まちなみ館」、休憩所として利用する旧サイダー検査室、収蔵庫、古文書や書籍を保管する河崎文庫、昭和初期の洋風の応接間、街並み広場などがある。勢田川から望む同館は、水面に黒い蔵が映え、一幅の絵のような情緒を醸している。
今後、商人蔵のライトアップ、河崎角吾座を使ったコンサート・演劇・古典芸能などのイベント、茶室を使ったお茶席、美術品の展覧会、街並み広場での野外ライブや市の開催などの行事を行っていく。
 |
入館料は大人300円、大学生・高校生200円、小学生・中学生100円。開館時間は展示室が午前9時半から午後5時。商人蔵が午前10時から午後6時。毎週火曜日は休館する。
オープンイベントは、午前10時からテープカットと式典、「どんどこ丸」のクルージング、緑と海の合唱団コンサート、伊勢神響太鼓演奏、えいさ踊り、ピエロパフォーマンス、マジックショー、河崎蔵くら寄席、北岡樹シャンソンライブ(2500円)などが開かれる。
伊勢の河崎は、参拝客でにぎわう宇治山田へ海から物資を供給する拠点として栄え、勢田川沿いに問屋の蔵が立ち並んでいた。しかし、交通手段が車に変わっていった昭和30年代ごろから問屋が減少。昭和49年の七夕豪雨水害による勢田川改修を契機に町並み保存運動が始まり、商家の蔵を活用し、昔の情緒を残しながら現代的なセンスを取り入れた店を開店させるなど、新しいまちづくりが進んでいる。
問い合わせは、伊勢河崎まちづくり衆事務局=電話0596(22)4810=まで。
|