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伊勢市の代表的な商店街「伊勢高柳商店街」(橘正志理事長)と「伊勢銀座新道商店街」(長尾憲一理事長)はこのほど、商店の店頭に店の歴史や情報、店主の趣味珍品、お宝などを展示した「商店街まるごと博物館」を設置、ユニークな活動として市民や商業関係者から注目され、他の商店街でも実施しようとの動きもあり、さらにこの運動が広がりを見せ始めている。
伊勢高柳商店街では59店の組合員中、44店が参加。たとえば、「辻井家具」では先祖代々伝わる銅の火鉢、「たちばな靴店」は靴メーカー・マドラスがギネスブックに挑戦して造った95aの革靴、「中村清記」では江戸から大正時代まで使用していた罫線入り和紙の版木などを展示、それぞれその由来を解説している。
同商店街の橘理事長は「すぐに商売につながるというものではないが、お年寄りなどや市民、買い物客のコミュニケーションが生まれ、町の文化の創造にもなるのでは」と期待を寄せている。さらに、何を展示しようか、と思案中の商店もあり、だんだん参加軒数も増加しているという。
また、伊勢銀座新道商店街では97店の内、36店が参加。「虎屋ういろ店」は中村左州作の二見御塩殿の額、「紅谷」は引き出物として配る引き菓子の見本帳約百冊、「レディースファッションハシモト」は先代より引き継いだ古伊万里の大皿などを展示。買い物客や市民が、ときどき足を止めてのぞき込んでいくという。
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同商店街理事で商店街まるごと博物館に熱心に取り組んでいる雑貨店「遊華人倶楽部」の店主・加藤理さんは「まるごと博物館がきっかけでコミュニケーションが生まれ、お客さんが店に入りやすくなった。店主も、最初はどんなものを展示したらよいのか分からないという人が多かったが、だんだん参加店が増えていています」という。また、両商店街の総合案内所でも一部の展示を行い、全展示品の写真パネルを設置している。
この事業は、平成13年に伊勢商工会議所に組織されたタウンマネージメント運営協議会(TMO)が中心市街地の活性化を図ろうと企画したもの。伊勢の町おこしグループ「ザ伊勢講」が中心になって実施している「伊勢まちかど博物館」の考えを引き継ぎ、来館者との会話を通じ「安らぎ」「憩い」「癒し」の場の提供を目指している。
商工会議所でこの事業を担当しているサブリーダーの増田敏広さんは、「中心商店街はどんどん高齢化が進んでいます。お年寄りの対話の場になるとともに、ポイントカードの実績などから見て、集客効果も現れてきているのでは」と説明している。
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