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既に現在の高齢化率が26・3%と、超スピードで高齢化が進んでいる藤原町。高齢者の絶対数が千9百人を超えており、今後ますます増え続ける対象老人を福祉施設に収容しきれない状態だ。超高齢化が進むと、施設による福祉行政では対応できない厳しい状況となっている。このため4年前から、伊藤正俊町長が提唱する『屋根のない福祉』を青空デイサービスとして、町を挙げて農業公園事業に取り組んでいる。この事業は、お年寄り自らが公園づくりに参加し、花の世話をし、公園の運営にも携わっていく。まさに生き甲斐を見い出しながら、元気でできる限り介護の世話にならない『高齢者福祉の町づくり』だ。少子高齢化と過疎化が進む自治体では、全国的にも先駆けた事業で、注目を集めている。
農業公園事業は、藤原町鼎(かなえ)の山間にある雑草地2カ所で進めている。38万平方bの広い土地には梅林公園を、その北1`の18万平方bの土地にはエコ福祉広場を造成中。町北部にある中里ダムの東側にあり自然に恵まれた絶好の立地環境だ。
事業は▽高齢者福祉の町づくり、のほか▽循環型社会の創出▽農業の振興▽都市との交流、を4つの狙いとして掲げている。どの取り組みも高齢者が夢と生き甲斐を持って参加できるよう配慮。健康を維持しながら子孫に夢のある社会を残していくための実験的な事業ともなっている。
梅林公園づくりではお年寄りが60人以上参加している。石積みして用地を整備し、道づくりや水道管を埋設、梅も3千本植樹した。エコ福祉広場には2千6百本の株を植えたボタン園や、パークゴルフ場、ガラス温室、ショウブ園も整備している。
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青空デイサービスの取り組みとしては3月から週4日間、ガラス温室で開始した。お年寄り約70人を8班に分けバスで送迎、温室内でハーブ栽培に励んでもらっている。農業振興では梅林公園で収穫した梅を材料に昨夏、梅ジュースも試作、今年は本格化させる。また梅林公園には貸し農地付きのバンガロー8棟も建てた。都市との交流を狙いに4月には全て貸し出し契約済みとなった。
循環型の社会を目指した取り組みは、町内の天ぷら油の再利用など。回収して精製し、梅林公園づくりに使っている重機の燃料として使用している。員弁郡内で排出された雑草の再利用にも取り組んでいる。公園用地に敷き詰めて乾燥させ、土壌改良剤として活用している。アドバイザーとして三重緑地の河村止社長も加わっている。
今後、ブルーベリー園や動物ふれあい広場、ハーブ園、シバザクラ園などをお年寄りの力を借りて造っていく。
藤原町の人口は7488人(3月末現在)。このうち65歳以上のお年寄りは1967人。高齢化では他地域の20年先を進んでいる。伊藤町長は「お年寄りには意欲を持って町づくりに加わってもらい、健康維持を図るほか、町全体としては循環型の社会づくりをエンドレスで継続していきたい」と情熱的に語っている。
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