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Home > ローカルみえバックナンバー > 2002.3.14 > 1面
 
※掲載内容は取材時によるものです。詳細は各施設、店舗にお問い合せ下さい。

【1面】

全米さくら祭で日本の食文化をPR
今年もワシントンへ“すし親善大使”
津の松田さんら全国の職人29人


すし親善大使

 伊勢市に縁があり「憲政の神様」と呼ばれた尾崎行雄(萼堂)がワシントンに贈った桜の苗木が元となり毎年、満開となる三月下旬から四月にかけて、現地で全米さくら祭が華やかに開かれている。その会場では日米の「食の交流」として、十数年前から「すしレセプション」が恒例行事となっており、今年も津市すし組合の松田春喜組合長ら全すし連の代表約三十人が近く渡米する。日本の食文化・すしのおいしさをPRしようと張り切っている。
 ワシントンでの「すしレセプション」は、松田組合長の師匠である大前錦次郎さん(東京在住)が日米親善のため全すし連会長当時、個人的に始めた活動。高齢のため途絶えかけたが、八年前に弟子である松田組合長が引き継いだ。当時、私財を投入して自分の弟子ら十五人を引き連れてワシントンに赴き、会場ですしを振る舞った。
 松田組合長の単独の活動は財政的に厳しかったが、尾崎行雄が第一回衆院選で三重から立候補して当選したことを知ったことが動機だった。「六十三年間も国会議員として民主政治の確立に尽くした偉大な政治家・尾崎行雄が、三重県の縁の人であることをもっと多くの人に知って欲しい」と願うとともに、食の交流を途絶えさせないために渡米した。
 その翌年からは、松田組合長の心意気を知った全すし連がバックアップ。全米さくら祭すしボランティアとして毎年、代表団を送っている。今年は副団長の松田組合長ら四人が四月一日、先発隊として、残る全国の代表二十五人は三日にワシントンに立つ予定。
 ワシントンの会場では「さくらの女王」を決める選出大会や、市内を練り歩くパレードがメーン行事。六日の女王選出大会の会場で開かれる「すしレセプション」では、全すし連の代表団が本場日本のすしPRへ腕前を振るい日米の交流を深める。
 また今年はパレードの行われる街頭にテントを張り、すしのテモ販売もする。売上金はニューヨークの同時多発テロへの義捐金として寄付する。
 さらに代表団一行は、来年二月に東京で開く全国すし技術コンクールに出場する米国すし職人代表も、日米食文化交流の一環として選出してくる。



伊勢路に春
15日から「かんべの寝釈迦」

かんべの寝釈迦

 伊勢路に春を呼ぶ「かんべの寝釈迦まつり」が三月十五日から十七日まで、鈴鹿市神戸二丁目の天澤山龍光寺で行われる。日本三幅の一つである釈迦の寝姿を表した「大涅槃図」=写真=が年に一度、開帳されるとあって長寿や無病息災、厄除けを願う大勢の参拝者で連日賑わう。
 本堂に掲げられた大涅槃図の絵解き法話は、毎日午前十時から随時行う。また期間中は県文化財の書院「坐忘亭」や内陣、寺宝などの特別拝観も行われる。
 境内では名物の大古道具市、植木市や露天もずらり並ぶ。坐忘亭では京都・堀川の老舗「八尾治」による本格的な精進料理の出斎が、一日二百膳の限定(要予約)である。甘酒の(毎日一万人)、ぜんざいの振る舞いもある。予約は龍光寺=電話0593(82)1189=まで。
 大涅槃図は建て七・二b、横三・六b。画僧明兆が室町時代に描いたと伝えられている。



【ひと 人】
サンタフェで作陶
陶芸家
福江 敦子さん

 アメリカ・ニューメキシコ州のサンタフェで、作陶活動に励む。
 「自由に行動できる若い時にやっておきたい」。一年半前から単身渡米。『アートの街』で生活を楽しみながら、生き生きと武者修行中だ。
 大学時代に専攻して以来、練り上げ技法による網代紋の作陶に集中。違った土を一_単位で重ね合わせた幾何学模様は、実に美しくパズルのようでもある。「作品の内側にも同じ模様ができて面白い」。今は皿、茶碗、湯飲など小物が中心だが、「いろんな模様を創りたい」。創造へ絶えず意欲的だ。
 子どものころから絵を描くのが好きで油絵、水彩画に親しんできた。このため三重大学教育学部の美術科に入学。網代紋に魅せられたのがきっかけで、一年生の時から工芸研究室に出入り。「毎日、土を触っていたい」と作陶の道に。
 昨秋、一時帰国。四日市で個展を開き新作を発表して好評。「網代紋は奥が深い。もっともっと勉強したい」。そして「今度はじっくり大作にも挑戦したい」と、二月に再びサンタフェに立った。
 久居市西鷹跡町の出身。三十二歳。



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