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今年度から初めて三重県下でもスタートした「パソコン要約筆記奉仕員の養成講座」。近く養成講座が修了し、県が初年度の十三人を認証する予定。この認証者は今後、聴覚障害者のために、話し言葉を要約筆記するボランティア活動に励むもので、県下各地で開かれる講演会などで活躍する。これまでの手書き奉仕員に比べ、パソコンを使うと一分間に二倍以上の文字を表記することが出来ることから、「より詳しく講演会を理解できる」などと、聴覚障害者らから早くも期待が集まっている。
県のパソコン要約筆記奉仕員養成講座は昨年七月からスタート。県人権センターを会場に今年二月まで、十三日間で計五十二時間の講習会を開いてきた。県難聴・中途失聴者協会の講師陣がパソコンを使って、よりスピーディーで正確な要約筆記を教えてきた。
受講者は二十代から五十代の人たち。自前のノートパソコンを使い、耳で聞いた言葉をキーボードに打ち込むタッチタイピングの練習。最低でもワープロ検定二級の技能が必要だ。聞いたそのままを打つのでは、話し言葉なので意味が通らなかったり、打つのが間に合わなかったりする。話し言葉のムダを省いたり要約するなど、日本語能力が要求されるため、受講者は必死の勉強をしてきた。
実際の要約筆記活動は、二人が一組となり三組六人が集まってグループを組む。それぞれのパソコンはLANでつないでネットワーク化し、打った文字はプロジェクターで表記する。二人が交互に打つため互いの呼吸が合わないと難しい。一組の担当時間は連続十分間程度。神経を集中させるため休憩を取りながらの活動だ。
受講者のうち北勢地方の人たちは三重難聴パソコン要約筆記部グループ(藤谷弘晃代表)を結成。講座以外に月二回の学習会を、四日市市内で開いて技術の習得に努めてきた。このため手書きなら一分間に六十文字前後しか表記できないが、パソコンを使うと百〜百五十文字を打てるまでになっている。
パソコン要約筆記奉仕員養成講座は今月十六日に終了式を開く。晴れて十三人をパソコン要約筆記奉仕員として認証する。以前から養成している手書き奉仕員は百人を超えるが、それに比べてまだまだ少ない。県では来年度以降もパソコン要約筆記奉仕員の養成に力を入れていく。派遣事業は県の委託を受けて県聴覚障害者協会=電話059(229)8540=が行っている。
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