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江戸時代の宿場町の面影を、今も色濃く残す鈴鹿郡関町。連子格子や幕板などを施した町屋が連なる歴史的な町並みは、足を一歩踏み入れるだけで、往時の東海道の賑わいを彷彿させてくれる。年の瀬も押し迫った慌ただしいこの時期にこそ、ぶらり散策してみては。何も考えずに街道の名物を頬張りながら、江戸時代へのタイムスリップを楽しむことができる。あるいは心静かに気持を落ち着かせて、この1年をじっくり歩きながら振り返るのもよいものだ。
関町の町並みは東西の追分間1・8`。国の重要伝統的建造物群保存地区に選定されており、早くから町条例も制定して町を挙げての町並み保存・修復に力を入れている。このため各所に休憩施設や資料館が設けられており、絶好の散策名所となっている。
亀山から西に向かうと、まず東海道と伊勢別街道の分岐点だった東の追分がある。そこから町並みは木崎、中町、新所と3つ連なり、古い町屋が約200軒並ぶ。
中心はやはり中央部の中町。
本陣・脇本陣や主だった旅籠などが集中していた所で、伊藤・川北本陣跡地は案内板で示している。関宿を代表する大旅籠・玉屋は歴史資料館として修復、旅籠の姿を再現している。代表的な町屋を
公開した関まちなみ資料館も玉屋近くにある。郵便局や百五銀行は町並みに配慮した建物として建てられている。休憩施設と小公園を備えた眺関亭・百六里庭からは家並みが一望できる。
名刹・関地蔵院は新所にあり、国の重文指定の愛染堂などが見所。地蔵院前には旅籠だった会津屋が現在は飲食店として営業、「山菜おこわ」などでもてなしてくれる。また今も鍬などをつち打つ片岡かじやが数軒隣にあるなど、特色ある町屋が並んでいる。東海道と大和・伊賀街道の分岐点・西の追分が新所の西端に控えている。
木崎にはやはり旅籠だった長谷屋が昨秋、私設資料館としてオープンした。伝統の技で今も桶作りをする桶重がある。
街道の名物は何と言っても餅菓子の「関の戸」と団子餅の「志ら玉」。350年の歴史を誇る深川屋がつくる関の戸は、柔らかい舌触りとあっさりした甘さで絶品。前田屋製菓の志ら玉はこし餡が入ってもっちりしており、お茶請けに最適。
そして関町の町並み保存は、住民と一体となった取り組みも特長の一つ。新年には保存活動を民間レベルで更に強めていくために、「まちなみ博物館」が民家5軒程度で同時にオープンする予定だ。
観光の問い合わせは関宿旅籠玉屋歴史資料館=電話05959(6)0468=まで。
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