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三重県下の「緑のネットワーク」が、官公庁を基軸とした各種NPO団体の連絡体から、実効ある行動を起こす民間主導型の運動組織体へ、近く生まれ変わる。任意団体として今夏、誕生した「緑のネットワークみえ・自然環境創造協会」が、正式にNPO法人として組織確立するもので、12月1日には「法人設立記念集会」を開いて、新たなスタートを切る。『情報交換から、行動を通した豊かで美しい自然環境の創造へ』を合い言葉に、NPO団体だけでなく、農林水産業団体や企業も巻き込んだ社会運動を起こしていく。第一弾の行動としては「自然で都市を包む事業」を取り上げ、ビルの屋上や駐車場・河川の堤防など都市部のコンクリート面を、常緑植物を植え込んだ特殊マットで被う地球温暖化対策緑化工法の実験的実施を計画しており、緑豊かな自然環境県の実現を民間の立場から積極的に目指していく。
まず常緑マット実験
町中コンクリ面でも緑育成
県下の「緑のネットワーク」は5年前、県の主導により緑のNPO活動支援センターとして誕生。各種NPO団体の情報交換の場として輪が広がり、300を超える団体・個人が登録するまでに発展した。その中の団体が中心となって今春、県漁連や地元企業などの参加も得た交流会を開催。その席で、県下の各界・各層の理解と協働のもとに緑のネットワーク組織づくり宣言を採択した。
そして7月には約70の関係団体・個人が集まり「緑のネットワークみえ・自然環境創造協会」(久米宏毅理事長)を結成。NPO法人として正式に組織確立する準備を進めてきた。
自然環境創造協会は県下を地域別に分けた7支部を設置。来年早々にも各支部の事務所も作り、活動を本格化させる。民間でできることはまず実行していく事業として9事業を設定。自然で都市を包む事業を手はじめに、NPOサポート事業、ライフスタイルに自然を取り込む事業、有機質のリサイクル事業、水環境を改善する事業、ネイチャーアカデミー事業などを進めていく。
常緑植物の特殊マットは、河村止副理事長が経営する三重緑地(鈴鹿市)が20年前から研究している緑化工法だ。葉に水を貯えることができる多肉植物の「みやままんねんくさ」を活用。特殊加工したマットに種付けして植え込み、それをコンクリート面に張り付けるだけで効率よく緑化を図ることができる。
みやままんねんくさは密生度が高く雑草が生えない。空気中の露を吸収できることから、乾燥地にも強い植物。比較的簡単に緑化が図れるこの特殊マットを、都市部で普及させることにより、地球温暖化対策として効果を挙げることを期待しており、同協会では県下各地で実験的に実施していく。
同協会は、「豊かな心は豊かな自然から」と地域づくりを位置づけている。活動を軌道に乗せるためには、活動資金の捻出が不可欠であることから、独自の収益事業の展開も視野に入れている。来春には評議委員会も組織し、会員も数年で1万人にする目標を掲げている。正に自ら活動費も生み出しながら自主性・自立性を重視した社会運動体としての組織確立を目指していく。
事務所は鈴鹿市住吉1丁目13−1。電話は0593(75)7825。
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