|
四日市市川島町の丸彦酒造。慶応三年(一八六八年)の創業以来、「酒通の選ぶ酒」を造り続けてきた老舗の造り酒屋。紹介する『三重の寒梅』も平成六年の販売開始以来、「真面目で味わい深い日本酒」として高い評価を得ている。
自噴するほど恵まれた鈴鹿山渓の伏流水を仕込み水に用い、特定栽培の三重山田錦を五八%精米し使用する。アルコール度は一五度以上一六度未満、端麗でやや辛口。米をしっかりと精米することで、辛口の中にも甘みを感じさせる深い味わいが生まれる。
丸彦酒造が『三重の寒梅』の開発に着手したのは平成元年。五代目社長鈴木哲夫さん(70)の「三重で愛される本当の日本酒を残したい」という気持ちが、日本酒の文化を受け継いだ真面目な酒を造り上げた。
「造りが利益と生産性のため変質しつつある今、手間のかかる伝統の造りにこだわるのは、国酒を造っているという誇りからです。『三重の寒梅』を更に三重の皆様に愛していただけるよう、これからも質の
高いお酒だけを提供し続けていくつもりです」と鈴木社長は語る。
老舗の造り酒屋が、わが子を育てるように造り上げてきた酒。本格の寒造りは日本酒への熱い夢で仕上げられる。
丸彦酒造=電話0593(21)3111。
|