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Home > ローカルみえバックナンバー > 2001.6.14 > 1面
 
※掲載内容は取材時によるものです。詳細は各施設、店舗にお問い合せ下さい。

【1面】

手づくり音頭で“新文化”創造へ
久居・上稲葉地区に「いな里音頭」誕生
8月19日の地蔵盆でお披露目

いな里音頭

 久居市西部の上稲葉地区に、盆踊りなどで楽しめる手づくりの音頭ができた。住民三人が作った歌詞に、地域で働く福祉施設職員が曲を付け、子供会の太鼓演奏も加えた共同作品だ。自治会が中心となり地域に新しい文化を創造するのが狙い。その願いを託して地区の小字名をとり『いな里音頭』と命名。振り付けも近くの舞踊家に頼んで作り、今年の夏祭り・地蔵盆には初めてお披露目をする。
 「いな里音頭」づくりは、地元・上稲葉自治会の石田之彦会長(64)の提案で開始。昨夏、地区住民に呼び掛けて作詞者を募ったところ三人のお年寄りが名乗り出た。そして三人の作詞作品の優れた部分を採用、一つの歌詞にまとめた。
 曲を付けたのは、地元にある「三重県いなば園」の職員、小山富弘さん(33)。快く引き受けてくれ、昨年十一月には、ちょっと軽快なテンポの音頭曲を完成させた。今年二月にはカラオケもでき、三月下旬には上稲葉子供会の子ども十一人が太鼓演奏をカラオケに重ねてレコーディングした。
 ボーカル担当は、やはり地元の山路千明さん(14)=久居西中三年生。小さいころ全国のジュニア歌謡コンクールで優勝した経験がある実力者。四月二十九日に地元の集会所・上稲葉ふれあい会館でボーカルのレコーディングをした。

いな里音頭

 レコーディング機材などは小山さんが主宰する自主レーベル・SUMレコードが引き受けた。このほど「いな里音頭」のカセットテープ百本も完成させた。近々、振り付けもできあがってくる。それを待って地区住民が踊りの練習にも励むことにしている。
 上稲葉地区は久居の山間地域。現在約七十戸の住民が住んでいる。昔から地元に伝わる夏祭りの「手たたき踊り」も三十数年間、途絶えていたが七年前に復活させている。今夏からは「いな里音頭」も加えて夏祭りを盛り上げる。
 今年の地蔵盆は八月十九日の日曜日。地元の西光寺境内で、「いな里音頭」と踊りを初めて披露する。住民にこぞって集まることを呼び掛け、「親子三代が肌と肌を触れあう夏祭りにしたい」(石田会長)と張り切っている。



専修寺・御影堂の大修理見学できます
重文の歴史を一般に公開中

専修寺・御影堂

津市一身田町、真宗高田派本山専修寺の重要文化財・御影堂の平成大修理が昨年一月から進められているが、このほど建物をすっぽり覆う素屋根が完成。瓦降ろしが始まったことから、多くの人に歴史的な建造物を鑑賞してもらうための見学会を、専修寺では六月から開始した。
 御影堂は寛文六年(一六六六年)に建立。築後三三四年を経過している。その間、瓦のふき替えを明治三六年などに二度行なっているが、今回のような本格的な修理は初めて。高さ約三七bもある建物の梁や垂木、床、壁など傷んだ個所を大改修する。
 平成二〇年三月までの八年がかりで行う大事業。事業費は約五〇億円を予定している。
 見学会は四階建ての素屋根を順次上って実施。同寺職員の説明を聞きながら約四〇分、瓦の棟や梁の様子、並べられた年代別の瓦などを見て回る。見学は主に団体が対象。土日・祝日は休み。毎月第三水曜日の午前十一時からは、個人の見学会を行う。事前の申し込みが必要。電話は059(236)4025か5701まで。



【ひと 人】
栽培作物の多様性を守る
坂番 雅美さん

坂番 雅美さん

「野菜の多様性の減少は、個性の多様性の減少と関係しているのでは」との思いから、野菜などの栽培作物の多様性を守り、在来種や固定種の種子を大切にする活動をしている。
 活動のきっかけは、オーストラリアで一年間、有機農業で自給的な生活をしている人々の家で働きながら滞在している中、シードセイバーズネットワークの中心的な人と出会ったこと。帰国後、日本でも地域固有の野菜がどんどん減少し、野菜の多様性が減少している現状を知り、問題に取り組むことになった。
 普段は畑仕事をしたり、みえ市民活動ボランティアセンターで情報の収集と発信をしながら、遺伝子組み換え野菜に対する警鐘や、多様性を守る活動を並行して行っている。「国内のトウモロコシの種子は、ほとんどが米産で、遺伝子組み換えの可能性があるのが気にかかります」という。
 今後の活動について、関西のシードセイバーズのネットワークをつくろうと、仲間と計画中。また、九月には日本の自家採種のハンドブックを出版予定、現在原稿などのまとめに追われている。
 鈴鹿市神戸一丁目。三十一歳。



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