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久居市西部の上稲葉地区に、盆踊りなどで楽しめる手づくりの音頭ができた。住民三人が作った歌詞に、地域で働く福祉施設職員が曲を付け、子供会の太鼓演奏も加えた共同作品だ。自治会が中心となり地域に新しい文化を創造するのが狙い。その願いを託して地区の小字名をとり『いな里音頭』と命名。振り付けも近くの舞踊家に頼んで作り、今年の夏祭り・地蔵盆には初めてお披露目をする。
「いな里音頭」づくりは、地元・上稲葉自治会の石田之彦会長(64)の提案で開始。昨夏、地区住民に呼び掛けて作詞者を募ったところ三人のお年寄りが名乗り出た。そして三人の作詞作品の優れた部分を採用、一つの歌詞にまとめた。
曲を付けたのは、地元にある「三重県いなば園」の職員、小山富弘さん(33)。快く引き受けてくれ、昨年十一月には、ちょっと軽快なテンポの音頭曲を完成させた。今年二月にはカラオケもでき、三月下旬には上稲葉子供会の子ども十一人が太鼓演奏をカラオケに重ねてレコーディングした。
ボーカル担当は、やはり地元の山路千明さん(14)=久居西中三年生。小さいころ全国のジュニア歌謡コンクールで優勝した経験がある実力者。四月二十九日に地元の集会所・上稲葉ふれあい会館でボーカルのレコーディングをした。
レコーディング機材などは小山さんが主宰する自主レーベル・SUMレコードが引き受けた。このほど「いな里音頭」のカセットテープ百本も完成させた。近々、振り付けもできあがってくる。それを待って地区住民が踊りの練習にも励むことにしている。
上稲葉地区は久居の山間地域。現在約七十戸の住民が住んでいる。昔から地元に伝わる夏祭りの「手たたき踊り」も三十数年間、途絶えていたが七年前に復活させている。今夏からは「いな里音頭」も加えて夏祭りを盛り上げる。
今年の地蔵盆は八月十九日の日曜日。地元の西光寺境内で、「いな里音頭」と踊りを初めて披露する。住民にこぞって集まることを呼び掛け、「親子三代が肌と肌を触れあう夏祭りにしたい」(石田会長)と張り切っている。
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