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「大吟醸宮の雪」などの清酒が、世界酒類コンクールで十七年連続金賞を受賞していることで知られる三重郡楠町南五味塚の宮ア本店。創業は弘化三年(一八四六年)、一五五年もの酒造りの歴史を誇る。
代表的な清酒は、大吟醸に加え「極上宮の雪」「生粋宮の雪」。伊賀米、山田錦、五百万石など酒造好適米を使って高精白し、純粋酵母と手作り麹で醸しだした。毎年、岩手県・南部杜氏が厳寒期に精魂込めた自信作だ。
中でも「大吟醸宮の雪」は、フルーティーな香りと爽やかな口当たり、飲み飽きしない濃酵な旨口の清酒。社是は創業以来「品質本位」。酒造りに対しては絶えず「酒米から引き出す本来の酒の味」を追求し続けている。
清酒のほか焼酎「亀甲宮」や、合成酒、みりん、ウィスキー、リキュール、酎ハイなどビール以外なら酒類は何でも造っている。
楠町はもともと酒造りが盛んな土地柄。鈴鹿山系から流れる鈴鹿川の良質の伏流水を使って、明治から大正期には三十軒余りの酒造場が軒を並べていた。時代の変遷とともに次々と酒造りを止める蔵が増え、今では宮ア本店が残るだけ。
この間、閉めた酒蔵を買い受けて規模を拡張してきたのが宮ア本店。現在、年間の清酒生産量は県下の地場・醸造場では最も多い。一升ビンで七十万本を出荷している。
また酒蔵など明治期に建てられた五棟が平成八年、文化庁の有形文化財に登録された。これらの工場見学会も開催している。ただし五人以上で一週間前の予約が必要。年末には一般人を対象に、お酒について学ぶ「日本酒大学」を開講している。お酒の宅配便も扱っている。電話は0593(97)3111。http://www.miyanoyuki.co.jp/
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