28年ぶりに萬歳楽が復活
伊勢市楠部町に伝わる民俗行事
31日まで特別展 伊勢市立郷土資料館
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伊勢市楠部町尾崎地区に伝わる伝統行事の「萬歳楽(まんざいらく)」が今年一月、同町のクスオ神社で二十八年ぶりに復興され、その行事のビデオ映像、衣装、弓、資料などが伊勢市岡本三丁目の市立郷土資料館に三十一日まで展示されている。
「萬歳楽」は、五穀豊穣を祈願する「豊年舞」と無病息災を祈願する「鬼打ち儀式」から成り、その起源は定かではないが、享保年間(一七一六〜一七三五)の文献に「萬歳楽料」の記述が見られる。
五穀豊穣を祈願する「豊年舞」は、「由利」と呼ばれる桶に重ね餅、スルメ、南天などを供え、舞人がその周りを同様の由利を肩に担いで回る。その際、舞人が「当年の早稲は」「萬歳楽」「荷馬車に百万杯」「萬歳楽」などと唱えると、周囲の囃して手や参加者が「マーンザラク」と大声で囃し立てるユニークなもの。
「豊年舞」のあと行われる「鬼打ち儀式」は、紙に描いた等身大の鬼の的を三人の射手が弓矢で射抜いたあと、参加者が的の絵を奪い合う行事。この紙を持ち帰ると無病息災の御利益があるとされている。
昭和四十九年まで続けられていたこの行事は、住民の価値観の変化などで参加者や費用が集まらなくなり中断。二十数年を経たことから行事を覚えている人が高齢化し、「このまでは全く忘れ去られてしまう」と危惧した人たち約七十人が昨年七月に保存会を結成した。
衣装や道具、資料がほとんど残っていなかったことから、経験者約二十人が連日会議を開き、記憶を頼りに文章化。以前は一月十一日と決まっていた開催日も、人が集まりやすい第三日曜日に変更した。
さらに、一月二十二日の氏神さんの祭りと毎年夏に行っていた子供みこしも一連行事としてこの日に変更、尾崎地区の等屋の座敷で行っていた「豊年舞」を氏神さんの境内に移し、楠部町全体の行事として復活させた。
保存会長の野間幸聚(こうじゅ)さん(79)は「これから毎年継承し、子供からお年寄りまで、住民の交流の場にしていきたい」と復活の喜びを語っている。
第十二回特別展「よみがえった萬歳楽」が開かれている市立郷土資料館は、入館料大人百円、小中高生八十円。休館は毎週月曜。
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「三重の歴史漫画」発刊 NPO漫画塾
伊勢平氏など塾生が調査
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三重からプロの漫画家育成を目指すNPO漫画塾「漫画王国」(永井芳司塾長)は、県内の歴史物語十六編を塾生たちが漫画にした単行本「三重県の歴史漫画」=写真=を発行した。
漫画単行本の制作は、あまり知られていない三重県の歴史を掘り起こすとともに、塾生の力量を向上させるのが狙い。昨年六月から塾生が県下各地を歩き、郷土の歴史を調べ、描く漫画のテーマを決めた。そして事実を基にフィクションも織り交ぜながら塾生ら十三人が描き上げた。
十六編は「鳥羽竜エリア」「名張獣紀〜壬申の乱」「破滅の箱〜伊勢平氏・神戸氏の滅亡」「日の名残り〜淀君・津の想い出」「四日市港開港物語」など。単行本はA5判348n。五千冊制作。一冊千円(税込み)。県内主要書店で販売中。問い合わせは漫画王国=電話059(222)7411=まで。
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【ひと 人】
生活を楽しく
ギャラリー「スペースE」主宰
江上 ひろみさん
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四日市市内で生活の楽しさを提案するギャラリー「スペースE」を主宰。主婦でスケッチ教室、ヨガ教室の講師でもある。
小さい頃から手作りすることが好きだった。幼稚園児から絵画を続けており、高校生になって陶芸も始めた。ご主人が設計士であることから「現在は二人三脚で、衣食住に関わる創作活動も楽しんでいる」と目を輝かす。
ギャラリーは七年前に開設。陶芸、洋服、アクセサリー、インテリアなど手作り作品を年に六回のペースで開く。プロ、アマにとらわれない個性豊かでいい作品を紹介している。
初心者を対象としたスケッチ教室は自宅で開講。ヨガ教室は近くの市民センターで開いている。両教室とも「いつまでも健康で、いかに楽しく続けられるか」を念頭に、生徒を教えている。
ギャラリーの展示会も含め、目的は「多くの人に生活を楽しくするものへ目を向けてもらうこと」。そして「自分なりの生き生きとしたライフスタイルを見つけて欲しい」と望む。
四日市市中川原二丁目。四十二歳。問い合わせは0593(54)1637まで。
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