|
身近にある鎮守の森や里山の自然を守ろうと、鈴鹿市で活動するNPO「みささぎの郷」里山づくりの会(伊藤雅章会長)が中心になって、同市のつつじ祭で有名な伊奈冨神社、桜や精進料理で有名な桃林寺と連携し、立ち木など雑木が増え活力をなくしつつある森を守るために、樹木の整理を中心にした「鎮守の森復活作戦」をはじめている。
活動の主旨は、鎮守の森を里地・里山と考え、人を含めた生物の多様性を重視した生態系として、森の保護と回復を図ること。あわせて自然の恵みを楽しむための色々な活動も展開していく。またこの活動は、鈴鹿亀山生活創造圏推進会議の事業の一環としても行われており、今後の広がりが期待されている。
取り組んでいる活動のひとつは、カタクリなど最も弱い山野草の復活のために、森林中の空気の流れや日照量などを考えながら、除草や剪定、間伐を行うこと。このため里山づくりの会と加佐登神社では、他の「鎮守の森」復活の支援にと、データや技術を過去七年間培ってきており、現在も様々な活動を通じて蓄積している。
伊奈冨神社では先月二十日と二十一日、稲生地区神社総代会の協力を得てツツジに陽が当たるよう、本格的に枝打ちや間伐など樹木の整理を行った。宮司の吉田恵子さん(47)は、昭和初期の同神社の映像で多くの人が満開のツツジの中で楽しむ姿を目にし「森育ては地域を守ること。山が死んだまま次の世代にバトンタッチできない。神様が居る所だからこそ、手入れをすることが大事」と思い、森の再生に取り組んでいる。
桃林寺ではこれまで、住職の関高明さん(64)が個人で手入れをしてきたが、常緑樹を針葉樹に植え替えて四十年、寺の裏の森も密になり、その負担も大きくなり、このほど鈴鹿森林組合に依頼し間伐を行った。これからは「できれば人のつながりで、山を守り大事にしていきたい」という。
二十四日は加佐登神社で県民里山デーとして、押し花教室や竹炭作り、バームクーヘンやパンづくりなどの他、木の伐採やせん定の講習会、山の状態の見方の講習会が開かれる。実際に活動を目にする機会になる。
活動についての問い合わせは、鈴鹿市加佐登町二〇一〇、加佐登神社=電話0593(78)0951=まで。URLhttp://www.mecha.ne.jp/~nagato/
=写真上から、加佐登神社、伊奈冨神社、桃林寺=
|